あっという間に過ぎてしまった一年。年が明けると毎年、さっぱり新鮮な気持ちになるもの。そんなお正月に、ちょっぴり気になるのが"初夢"。初夢は元旦に覚えている夢、1月2日に覚えている夢、と説が分かれているそうですが、現在では一般的にそのどちらかで覚えている夢を初夢としています。
縁起良い初夢を見るおまじない新しい年の運を占うと言われている初夢。夢だけで一年が決まるわけない、と分かっていても、毎年心のどこかで「せっかくなら良い夢を見たい」という気持ちがあります。そこで、今年はカンタンにできる、縁起良い初夢を見るおまじないを試してみます。下記の文をつぶやくだけです。
「なかきよのをのねぶりのみなめざめなみのりぶねのおとのよきかな」
漢字に直すと、
「長き夜の遠の眠りの皆目覚め波乗り船の音の良きかな」(「お祓い日和 その作法と実践」P.101~102より引用)
ひらがなだとワケが分かならいのですが、漢字で読んでみると、日本語って美しいなぁ、なんて思いました。これなら怪しい気分にならずにつぶやくことができそうです。こちらは、始めから読んでも終わりから読んでも、同じになる回文。最初と最後の「な」を重ねて円にすると、終わりがない文になり、終わりのないものの中には魔物は入る隙がないと言われているそうです。
悪い夢を見てしまったときはちなみに、悪い初夢を見てしまったときには、宝船の絵を流すと良いという言い伝えがあるそうですが、川も宝船も現代では難しく......、代わりに最もカンタンに悪夢を消し去る方法は「人に話してしまう」ことだそう。そして、良い夢を見たときは、話すことで効力がなくなってしまうので、心に秘めておくのが良いそうです!
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(若松真美)