クリスマスシーズンになると、街中の人々を幸せな気持ちにしてくれるサンタクロース。赤い服と白いヒゲ、そして陽気な笑顔がチャームポイントです。でもその昔、サンタクロースは誰もが知っている姿ではなく、愉快な老人の小人や妖精、恐ろしげな子鬼まで、さまざまに描かれていたのだとか!
そもそもサンタクロースは、4世紀ごろトルコに実在した守護聖人、聖ニコラスの伝説にもとづいた伝説上の人物です。なので本当の姿は、誰も見たことがありません。では世界中の人びとが知っているあのサンタさんはいったい、いつどのように生まれたのでしょうか?
コカ・コーラ社のキャンペーン画がはじまり
それは1931年、コカ・コーラ社のクリスマスキャンペーンのために、画家ハッドン・サンドブロム氏が描いたサンタクロースがはじまりなのだそう。白いあごひげに真っ赤な衣装の陽気なサンタロースの姿が、1931年から1964年まで40点以上描かれ、今ではクリスマスシーズンのシンボルとして世界中で愛され続けているのです。
もしサンタクロースが恐ろしげな子鬼の姿で描かれていたとしたら、これほどまでに定着しなかったかもしれません。楽しげで温かみを感じるその姿、そして「誰かに似ている」と思わせる親しみやすさが、今なお世界中の人々に愛されている理由なのでしょう。
その愛嬌あふれる笑顔で、大人にも子どもにも癒しを与えてくれるサンタクロース。今年はいったい何人のサンタさんに出会えるでしょうか?
(知恵子)