30代ともなると、知らず知らずのうちに部屋にモノが増えてしまっていることに気づきます。でも、抱えているのは目に見えるモノだけではありません。忘れられない過去であったり、何かに対する決めつけや、「ジブンルール」に身動きがとれなくなっていたりするものです。 自分を縛り付けているのは、自分で決めた「ジブンルール」

いつもこうしている」「昔からこれが好き」「やらないと落ち着かない」「こういうことは苦手」。そんなふうに、自分で当てはめた自分のイメージってたくさんあります。それがいつしか「〜ねばならない」といった「ジブンルール」に変わっていることも。たしかにそれが心地よかったことがあったのかと思いますが、年齢や環境が変わっていくのにそのままにしておくとズレが生じるもの。なんだか不自由さを感じるようになったのなら、そろそろ手放して新しいルールを手にするタイミングかもしれません。

新しいキャラクターの自分を許そう

今まで問題なかったのに、なんだか最近はうまく行かない......。そんなときに読みたいのが、ニュージーランドの湖畔と東京とを行き来して活動している四角大輔さんの「自由でありつづけるために20代で捨てるべき50のこと」です。四角さんは、著書の中でこう綴っています。

人生の軸となるジブンルールはすごく大事。でも自分の成長に合わせて、ルールを書き換えていくことはもっと大事。以前と少しキャラクターの自分を許そう。「自分はそういうタイプじゃない」といきがらず、ときには力を抜いて新しい自分を選んでみよう。その結果が気に入らなかったとしても、意図を持って選んだ行動だったらいつでも元に戻すことができる。無意識のうちに、無駄な思い荷物を背負い続ける方が危険だ。

自由に生き続けるために20代で捨てるべき50のこと」P.80より引用

タイトルに20代とありますが、30代になってからでも遅くはありません。そもそも、歳を重ねることで、私たちはいろんなものを背負い続けます。その荷物を点検し、いらなくなった荷物を降ろしていく作業は、40代、50代とこれから先もずっと続くこと。その時々の自分の気持ちに素直に、一番心地いいと思える選択をしていきたいものです。

新しい年を新しい自分で迎えるために、年末の大掃除と一緒に「ジブンルール」を総点検して、いらないと思ったルールは思い切って断捨離を。

photo by Thinkstock/Getty Images

(杉本真奈美)

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