2013年も残すところあと1カ月。お正月は少し穏やかに過ごしたいと思っていた時に出合ったのが、日本の伝統的な歳時やしきたりがわかりやすくまとまった『鳩居堂の日本のしきたり 豆知識』です。
お正月飾りや初詣など、お正月にまつわる項目がたくさん紹介されていましたが、私が一番気になったのは「お屠蘇(とそ)」。
お屠蘇は山椒、肉桂、防風(ぼうふう)、白朮(びゃくじゅつ)、桔梗、陳皮など、数種類の生薬を合わせた屠蘇散(屠蘇延命散)を、お酒やみりんに浸して作ります。胃腸の働きを助け、体をあたためる成分が入っているので、ご馳走続きのお正月、寒い時期にぴったりの薬酒ともいえるでしょう。
(『鳩居堂の日本のしきたり 豆知識』 p.15)
形式的に飲むお酒だとばかり思っていたので、お屠蘇に薬効があるなんて、目からウロコでした。今も昔も、冬にカラダが冷えたり年末年始に食べすぎたりするのは変わらないのかもしれませんね。
来年のはじまりは、日本の伝統的な知恵をいかして、あたたかく過ごすお正月にしたいと思います。家族や大切な人と季節の歳時を共にすれば、心もカラダも温まりそうですね。
photo by Thinkstock/Getty Images
(吉戸三貴)
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。