トランス脂肪酸は自然界にも存在していますが、今回問題となっているのが植物油を加工したときにできるもの。摂りすぎることで、がんや心臓疾患、アレルギーの原因になるといわれています。ところが日本では今のところ規制がなく、表示義務さえありません。知らず知らずのうちに摂りすぎていた......! なんてことのないように、知識を身につけておくことが大事に。
覚えておきたい含有量の多い食品3つ特に、気をつけたいのが「マーガリン」「ショートニング」「ファットスプレッド」の3つです。スナック菓子や菓子パンなどに多く使われているので、コンビニをよく利用するという人は購入前に原材料表示のチェックを! その他にも、気をつけたいのがこちら。
・オイル系:マーガリン、ピーナツバター、コーヒークリームなど
・レトルト食品:インスタントラーメン、レトルトカレー、カレールウ、シチュールウなど
・冷凍食品:からあげ、コロッケ、ピザ、ケーキなど
・お菓子:スナック菓子、チョコレート菓子、クッキー、クラッカー、ケーキ、ドーナツ、菓子パンなど
・ファストフード/お惣菜:フライドポテト、フライドチキン、パイなど
WHOでは、トランス脂肪酸の摂取量を一日の摂取エネルギーに占める割合の1%までととしています。これは、肉より魚を中心とした食事をしていれば基本的には上回ることがないとのこと。「毎日のランチを菓子パンで済ませている」というならちょっと問題だけど、たまに食べるくらいならそれをほど神経質にならなくても大丈夫なんです。また、日ごろから野菜をきちんと摂ったり、適度な運動をすることで病気のリスクを抑える姿勢も大事になりそうです。
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(杉本真奈美)