唐突ですが、自分の膣がきちんと濡れるかどうか、把握していますか。「きゃ~恥ずかしい」「そんないやらしいこと考えたくない」という人はちょっと待って! 膣が濡れるかどうかは、女性の人生を左右するとても大切なことなんです。
日本ではタブーとされるデリケートゾーンの話ですが、フランスを中心に海外の事情に詳しい植物療法士の森田敦子さんによると、「海外の女性にとって、デリケートゾーンのケアをしたり、自分で膣のチェックをしたりするのは当たり前のこと」だそう。
というわけで、森田さんに教えていただいたデリケートゾーンのケアについて、5回に渡ってお届けします。1回目は、膣が濡れることの重要性について。
膣が濡れることの意味を正しく知る膣が濡れることがなぜ大切かというと、膣の粘液(膣粘液)は、目・鼻・口の粘液と同じように、身体の中に入ろうとするウイルスなどの異物をブロックし、病気になるのを防いでくれるから。
「つまり、粘液力=免疫力。粘液が出ているということは、免疫力のある健康体であるということです」(森田さん)
また、膣粘液は妊娠のために不可欠なもの。膣粘液は排卵期になると活発に分泌し、精子が卵子のもとに到達しやすくしてくれるそうなんです。でも、ストレスや疲れがたまって膣粘液が分泌されないと妊娠力が半減することに。
膣粘液がきちんと出るかを知る簡単セルフチェック「今、不妊が大きな社会問題となっており、30代のカップルの3組に1組(※)がなんらかの不妊治療を受けているとされています。私自身、身体がボロボロだった20代のころ、お医者様に子どもは望めないと言われたのですが、膣粘液が正常に出る健康な身体になったら、40代半ばで子どもを授かりました。粘液の力を身を持って知りました」(森田さん)
子どもを産む・産まないはもちろん個人の選択ですが、産みたいと思ったときにカラダの準備が整っているよう、デリケートゾーンとそのケアについてもっと真剣に考えていきたいものです。
目の乾き、口の渇きなども粘液力と関係しています。常に粘膜を覆う粘液が充分に足りているか、毎日の生活の中で確認しましょう! 環境や状況に応じて、様々なチェック方法があります。
【粘液セルフチェック】
・レモンを口の前に持ってきて、唾液がキューっとでてくるかを確認する。
・入浴時などに、指をきれいにして膣のあたりを優しく洗う。お風呂から上がって水気を拭き取ったあと、膣に指を入れて粘液で中が潤っているかを確認する。
・何もない時(快感等)がないときでも、膣がうっすら湿っているかどうかを確認する。
・性交時に分泌した粘液を手にとってみる。たっぷり浸出しているか、粘度があるかが、粘液力のバロメーターのひとつ。
・マスターベーションをおこなった際に、気持ちと快感が高まって膣から粘液が出ているか確認する。
毎日の食事や生活習慣に気を配ることはもちろん、カラダのリズムを知っておくためにも、自分のカラダをきちんと理解してくれる婦人科等の専門医を持つことも重要です。
何より大切なのは、自分の膣に関心をもつこと。そのために、毎日お風呂に入ったら、膣をきちんと洗うという習慣をつけるのもおすすめです。
森田さんが商品開発した「アンティーム オーガニックbyルボア」の「アンティーム フェミニン ウォッシュ(2,100円/税込)」は、オーガニック認証取得で安心して使えますよ。
森田 敦子(もりた あつこ)
サンルイ・インターナショナル代表、植物療法士。フランスにおいて、植物薬理学、フィトテラピーを学ぶ。帰国後、植物のエリシター効果を応用した研究開発で高い評価を得る。女性のいきいきと生きられる社会の創出を第一に考え、環境と人に優しい植物の効果を生かしたプロダクツの研究開発を行っている。06年2月表参道ヒルズに「エルボリステリア&メディカル フィトテラピースパ ルボア」表参道ヒルズ店をオープン。著書に「成分表示でわかる化粧品の中身(婦人生活社刊)」がある。
※参照:小杉好紀(東京産婦人科医会理事 ウイメンズクリニック南青山院長)監修「お医者さんが教える妊活スタートブック」P90より
photo by Thinkstock/Getty Images
(取材・文/武田 京子)
コメント
コメントを書く