秋味ともよばれ、まさに秋を代表する味覚「鮭」。この時期のオレンジに輝く身やいくらは、食卓を明るく華やかにしますね。 鮭は実は白身魚、あの赤さの正体は?

この独特な色は「アスタキサンチン」と呼ばれるカロチノイド系色素で、カニやエビが持つ色素と同じものなのだとか。サケのエサとなる甲殻類のプランクトンに多く含まれており、鮭が捕食することによって体内に蓄積されます。

マグロなどの「赤身魚」の赤色は、肉の色素タンパク質「ミオグロビン」によるもので、鮭とは別物。なんと、鮭は「白身魚」だったのです!

鮭が成熟して遡上する際、エサを食べなくなり、体の栄養素を卵へ移行するのですが、その親の身は徐々に白くなっていくそうです。

「アスタキサンチン」の抗酸化作用に大注目

そして、この「アスタキサンチン」は、トマトの「リコピン」や人参の「β‐カロテン」よりもさらに強力な「抗酸化作用」をもつ成分として注目されています。

そういえば、最近ドラッグストアなどでよく見かけるあのオレンジ色の化粧品、鮭の色と同じですね!

もちろん、肌に塗るだけでなく、食べることでも「抗酸化作用」の強力パワーを発揮します。さらに肌の保水力アップの効果や、皮脂量も抑えられることが実験であきらかになっているそうです!

鮭が美肌のための強い味方だったなんて驚きです。
体内の抗酸化力アップ&みずみずしい美肌のためにも、秋に限らず、年間を通して積極的に食べたいですね。明日からランチのおにぎりはサケに決まり。

[富士フイルム ヘルスケア未来研究所,水産総合研究センター「北海道区水産研究所」]

photo by Thinkstock/Getty Images

(メグ・フルシアンテ)

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