カラダが本来持っている自己治癒力や生命力に注目した伝統医学「アーユルヴェーダ」。
最近ではコスメやエステサロンのメニューにも、その考え方が取り入れられるようになりました。その発祥国、インドといえば、独特のスパイスが豊富なことでも有名ですが、日本でも手に入るインドのスパイスを、いつもの料理にちょっとプラスするだけで、アーユルヴェーダ発想の「冷え症改善」ができるのです。
教えてくださったのは、スパイスを使った冷え症改善料理に詳しい、インド料理教室の先生、濱恵美さん。
・生姜
インドには独特のスパイスがたくさんありますが、冷え症改善に一番よいスパイスは、日本でもおなじみの生姜なんだとか。生姜成分のジンゲロールやショウガオールに、カラダを温める働きがあります。生姜はチューブでもパウダーでもOK。紅茶にちょっと入れたり、おみそ汁に入れたり、生姜とハチミツに熱湯を入れてホット生姜ドリンクもカラダを温めてくれます。
・シナモン
毛細血管の減少を抑える働きがあるので、こちらも冷え対策におすすめ。ただし刺激が強いスパイスなので一日小さじ1/2まで、摂りすぎないように。
・カルダモン
発汗作用があります。インドではチャイを作る時にシナモンと一緒に使われているスパイス。胃の調子を整え、口臭予防にも。
シナモンやカルダモンは、ミルクティーやコーヒーにちょっとふりかけると、甘い香りが、リラックスした気分にさせてくれます。
・クミン
お腹の調子を整える働きがあります。デトックス効果も期待でき、胃腸が働くと血流もよくなり代謝が上がります。いつもの野菜炒めにクミンをいれるだけで、途端にインド料理風になるお楽しみも!
どれもスーパーなどで手軽に買えるものばかりなので、これならさっそく試せそうです。
食べ物でカラダの中から温めることは、健康的な女性にとって必要な体温、36℃台(低温期と高温期の差は0.4℃くらい/理想的な状態は36.2℃~36.8℃くらいと言われています)を自分のチカラで保つ意味でもとても重要です。温めスパイスは、冷え症だけでなく、妊活中の人にも役立ちそうですね。
[濱恵美先生インド料理教室]
photo by Thinkstock/Getty Images
(Ricky)
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