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NYで見つけた。ウロコ雲と大切な友人

2013/10/24 23:30 投稿

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季節の変わり目のせいか珍しく体調を崩してしまい、このところ寝込んでいました。娘が風邪を外で貰ってきて、私に移るということは良くある事なのですが、今回は珍しく私だけです。

普段、家族の世話などで慌ただしい毎日なので、早く良くならなければと焦る気持と身体が動かないじれったさで、ベッドに横になっていても何だか落ち着きません。

でも独身の頃は、病気になると1人ぼっちで寝込むことになるので心細いなぁと思っていましたが、こうやって家族ができると近くに心配してくれる人がいるので嬉しいものだなとしみじみ思いました。

そんな感じでぼんやりと時間が過ぎてしまった数週間だったので、今回、何を書けるかなと考えていたのです。

今朝、窓際の植物に水をやろうと窓を開けると、秋のひんやりした空気が気持よく、そして空には見事なウロコ雲が広がっていました。

あれ? この空、観た事あるなぁ......と急に懐かしい気持ちで胸が一杯になったのですが、いつのことだったかなかなか思い出せません。とりあえず服を着替えようと寝室に行くと、ベッドの上に置いた携帯に東京の友人から1通のメールが届いていました。数ヶ月振りで嬉しい! と思ってメールを読むと、ちょうど一年前、NYに旅立つ前に会った時のことが書いてありました。そこで私はハッと思い出したのです。

一年前のあの日、その友人と「じゃあ暫く合えないけど元気にね~メールするねー! 」と言って別れる時ふと空を見上げると、今朝と同じような見事なウロコ雲が広がっていたのでした。たしか昨年の記事で、その時の写真を載せたように思います。

夕方、ブルックリンのパークスロープの道角を曲がると、その脇に小さな豆腐屋さんやコロッケを売っているようなお肉屋さんが並んでいるような、不思議な気分になることがあるのですが、それは建物や街の風景がまったく違くとも、そこの場所に住んでいる人達のムードや時間の流れ方が似ているからかもしれません。

そう思うと私は、何処にいてもいつの時代に生まれても、人は皆一緒であまり本質的なものは変わらないのかもしれないなと、思ったりします。

人の縁とは不思議なものです。友人がこのタイミングでメールを送ってくれたことは偶然ですが、まるで前から決まっていたかのような、そんな嬉しい気持になりました。

NYはもうすっかり秋になりました。毎日通る道に咲いていたヒマワリは枯れて種を付け、色とりどりの花が売られていた店には菊の花とパンプキンが並び、娘の通学路にはリスが食べたドングリの殻があちらこちらに落ちています。

キッチンの窓をふと覗くと、いつもスズメ達が休憩している木の塀に、鮮やかな赤いカナリアが一羽とまっていました。

寝込んでいたから特に何にもない日々だったと思っていましたが、実はそんな何気ない時間の中に大切なものが沢山転がっているようです。

(カヒミ カリィ)

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