紀伊勝浦駅からバスで大門坂までバスで行き、そこから歩いて森の中へ入っていきます。
石畳が美しい大門坂。大木に囲まれた森の中はまさにもののけ姫の世界!自然のパワーに満ちていて、空気が張り詰めています。
鬱蒼とした森の中、ここに取り残されたらどうなってしまうんだろう......とちょっと怖くなってしまうくらい、自然の畏怖を感じる場所でした。
魂を癒す黄泉がえりの地熊野古道は石畳で歩きやすくはなっていますが、その距離と傾斜にけっこうな体力を使います。ですが私は登るたびにどんどん身体が軽くなっていくのを感じました。疲れるはずの登山で、どんどん元気になっていく不思議な感覚......。
あとで聞いたところ、熊野は古来から心と身体、そして魂を癒す黄泉がえりの地と言われているそうなんです。死後の世界と通じていると信じられ、熊野詣に行けばカルマをそぎ落として浄化し、生まれ変われるとして、多くの人々が訪れていました。熊野に参るということは、一度黄泉の国にふれ、また生まれ変わって現世へ戻っていくという、黄泉がえりの意味があるそうです。
大門坂の先には熊野那智大社、那智の滝があり、時間をかけて登っただけあって到着したときの感動もひとしおでした!
涼しくなってハイキングにぴったりな季節。新たなステージへ向かいたい、心をクリーンにしたいという時には、自然あふれる熊野古道で古いエネルギーを手放して、心身ともにまるっと浄化するのもいいかもしれません。
[熊野古道大門坂]
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字那智山
[熊野よみがえりの旅~浄化と再生のリトリート,熊野那智大社,那智勝浦観光協会]
(宮田茉貴子)