そんな読書の挫折をなくしてくれそうなのが、小説の予告動画。これは「CUTNOVEL(カットノベル) 」と呼ばれるもので「映画の予告編のように、小説を1分の映像にまとめたもの」です。
映画の予告のような「カットノベル」は、たった1分で見ることができるうえに、思わずその先を読みたくなる動画ばかり。
有名すぎる夏目漱石著の「吾輩は猫である」。
メロスが現代に生きていたらこんな感じ?と思わせる太宰治著の「走れメロス」。
幻想的な雰囲気に吸い込まれそうな宮沢賢治著の「注文の多い料理店」。
そして、「CUTNOVEL 角川賞」に選ばれた、飛鳥井千砂著の「タイニー・タイニー・ハッピー」。
この動画を製作したのは、スタジオジブリに憧れ映画製作を始め、その土地の失われつつある伝統や方言、生活を映画で残す地域映画作家として地元滋賀県を中心に活動をしている新立翔さん。
今回の受賞作「タイニー・タイニー・ハッピー」では、東京郊外にあるショッピングセンター「タイニー・タイニー・ハッピー」で交錯する男女の物語を、1分間という短い時間のなかで、ドラマチックな映像に仕上げています。
小説を映像にすると、頭の中にイメージがわいて、読みにくいな、と感じていた小説もすらすらと読める気がしてきます。また、同じ題名で、複数の動画を見比べる楽しみ方もおすすめです。
[CUTNOVEL]
photo by Thinkstock/Getty Images
(マイロハス編集部/篠田)