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猫モチーフの和菓子や郷土人形に心躍る「甘いねこ展」

2013/10/02 22:00 投稿

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妙味と愛嬌に満ちた猫たちに招かれて、12月16日(月)まで、とらや東京ミッドタウン店内 ギャラリーで開催されている「甘いねこ展」へと行ってきました。

以前にもマイロハスで紹介した千葉・佐原の張子人形。

和菓子の老舗「とらや」と、猫×クリエイターがテーマのwebマガジン「ilove.cat(アイラブドットキャット)」が力を合わせた企画展。お菓子と猫は、私の二大好きなもの。

お菓子好き、猫好きのお祭りといえる展示のはじまりを、どんなに心待ちにしていたことでしょう。展示の構成は、主に3つ。

ひとつめは、日本各地で作られる猫の張子や土人形が並ぶ「ねこと郷土人形」。猫は十二支に入っていないため、伝統工芸のモチーフになりにくいかと思いきや、徳や福を招く縁起物の人形として、さまざまあるではありませんか。しかもどれも、なんとも言えない味わいに満ちた表情やポーズ。あまりに愛らしくて、人形猫を前にクスリと笑ってしまいました。

とくに、猫が蛸にからまれた、山形県米沢市の「相良人形猫に蛸」など、どのようにしして誕生にいたったのか、おおいに気になるところです。

山形県米沢市の郷土人形「相良人形猫に蛸」。

ふたつめは、古典文学、近代文学、学問、絵画、書物から抜き出した「日本人が描いてきたねこ」。『源氏物語』や『枕草子』の記述に、猫と日本人は千年も昔から深い結びつきがあったと理解し、しみじみとした気持ちに。

絵本、エッセイ、漫画、画集、写真集と、これまで集めてきた猫本を、帰ってから再び読み返してみようと思うのでした。

歌川国芳による猫の絵の手ぬぐいも会場で販売。

みっつめは、こんな猫のお菓子があったらいいなと寄せられた和菓子の意匠を壁一面に並べた「ねこの和菓子のデザイン案」。暗闇の中に光る目、鈴の首輪、好物のカリカリ、ざらりとした感触の舌......本当にこんなお菓子があったら食べてみたい! と心弾むものばかり。

こちらのデザイン案、1シートのシールにまとめられ会期中に数量限定で販売されているので、猫好き仲間へのおみやげにもってこい。

「甘いねこ展」オリジナル、甘いねこのシールをおみやげに。1シート315円。

個人的な見解ですが、犬好きは犬に洋服など着せて愛情を注ぐことができるけれど、きままな猫はなにも身につけさせてはくれません。よって猫好きは、猫モチーフの雑貨を集める習性にあり、私の家にも猫デザインの洋服や雑貨がわんさとあります。

そして、和菓子店ならではの最大のお楽しみ。それが、ilove.catのデザインをもとに作られる猫をイメージした3種類の和菓子の限定販売。

黒と猫の二毛柄の猫を羊羹であらわした「にけ」。ピンとたった猫の耳のような外良製の生菓子「すませば」(~11月4日)。三毛猫のようなきんとん製の生菓子「うたたね」(11月5日~12月16日)。店舗に併設された喫茶「虎屋菓寮」でも味わうことができるのも嬉しいかぎり。

12月16日まで、とらや東京ミッドタウン店で限定販売される羊羹「にけ」。にけとは二毛と書き、二色の猫のこと。1本3,623円。虎屋菓寮でカットしたものも味わえる。

ピンとたった猫の耳のようなう生菓子「すませば」。白餡を外良製の生地で包み、紅で色づけしている。1個473円。

張子の猫の人形は何種類か購入もできるので、家へと持ち帰り、徳や福を招き入れることができるよう玄関に飾っています。

14歳になる我が家の猫。名前はビド。

[甘いねこ展]
期間:2013年9月25日(水)~12月16日(月)
会場: とらや東京ミッドタウン店内 ギャラリー
住所:東京都港区赤坂 9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア地下1階)
時 間:11:00〜21:00 (店舗営業時間と同じ)※無休(東京ミッドタウン休業日に準じる)
協 力:ilove.cat<アイラブドットキャット>

(甲斐みのり)

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