今日、9月19日は「社日(しゃにち)」。
生きてる間も死んだあとも守ってくれる神様社日とは、土用や彼岸と同じ雑節のひとつで、春と秋の2回行われる「産土神(うぶすながみ)」を祀る日です。産土神とは、自分が生まれた土地の守護神のことで、生まれる前から死んだあとまで守護してくれるといわれています。
そんな産土神を招き、祈願し、祀る日である社日。今回はそれだけでなはく、中秋の名月でもあります。しかも今年の中秋の名月は満月。
秋の社日と中秋の名月は、収穫の感謝を伝える日一年で一番美しいとされる中秋の名月の満月の日に、産土神に祈願する日がさらに重なると、満月にお願いごとをする人にとっては、特別な一日になりそうです。
昼間でも月は出ていますので、昼間のうちに月を感じながら産土神に祈願し、東京では20時すぎに真の満月となる月を眺めながらお願い事をするのもいいですね。社日はもともと土地の神様を祀る日でもあるので、産土神が遠くて行けないという方は、近くの氏神に参拝されてもいいのではないかと思います。
また願い事だけでなく、秋の社日も、中秋の名月も収穫の感謝を伝える日でもあるので、日頃の食への感謝もあわせてお伝えしたいものです。
満月、中秋の名月、社日が重なるこの奇跡的な日。あなたは何を願いいますか?
[日本文化いろは辞典,日刊☆こよみのページ,Astro Arts]
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(知恵子)