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NZ地震の復興のシンボル。日本人が設計した「紙」を使った大聖堂

2013/09/12 08:00 投稿

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2011年に発生したニュージーランドのカンタベリー地震により、大きなダメージを受けたクライストチャーチ大聖堂。

街の人々の拠り所だったこの教会を復活させたい、という声が多く、1.5km離れたセント・ジョーンズ・アングリカン・スクエア教会跡地に、復興シンボルとして仮大聖堂が建設されました。


設計を手がけたのは、世界的な日本人建築家の坂茂(ばんしげる)氏。仮大聖堂には、坂氏がデザインした東日本大震災の仮設住宅と同じく、部材として"紙管"が採用されました。紙管は、紙でありながら強度があり、これまでにも同氏の作品によく使用されている材料です。


今回は、長さ16.5〜20m、重さ120キロの紙管、98本を組み立てて建設。正面に三角形のステンドグラスが設置されたデザインは、街の人たちが親しんできたオリジナルの大聖堂のジオメトリーを受け継いでいるとのことです。

クライストチャーチ&カンタベリー地方観光局チーフエクゼクティブのティム・ハンター氏は、仮大聖堂について「坂氏による"紙管の大聖堂"は、建築や技術面からだけでなく、ストーリーそのものに興味をそそられます。この教会はまさしくクライストチャーチの再生と想像力を物語っています。」と述べています。
仮大聖堂は8月15日に正式に奉献されたばかり。今後700席ある聖堂内では、コンサートや展示会など市や地域のイベントが催される予定です。


ニュージーランド政府観光局,Christchurch and Canterbury New Zealand,坂茂建築設計

(杉本真奈美)



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