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見れば、いつもの景色が変わるかも。現代アートが投げかける「ダウト」

2013/09/06 23:30 投稿

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もう2年、でもまだ2年。東日本大震災以降、私たちは社会全体のシステムや人との絆について、それまで以上に考えるきっかけになりました。そこから、あらゆる社会通念や既存制度に対して「このままでいいの? 」という疑問とともに、新たな思想や活動が生み出されている気がします。

そんなことを思っていたときに知ったのが、アートを通じて「ほんとうの真実」について個々人が思いを巡らせることができる展覧会、『六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト』。

高坂正人《Return to Forever (Productopia)》2009年
ダンボール、木、プラスチック、MDF、アクリル、塗料、紙、ジュースの缶、テープ、不要になった製品包装サイズ可変
展示風景:「キュビスムとオーストラリア美術」ハイド近代美術館、メルボルン
Photo: John Brash

アートだけでなく、社会をあらためて問い直す 

9月21日より開催予定のこちらのテーマは、下記のように「うたがうことからはじめよう」です。

「アウト・オブ・ダウト」の「ダウト」は、ネガティブとポジティブの二面性を持つ複雑な言葉。例えば「get out of doubt」は、不可解で不確かな状況から脱出すること、反対に「run out of doubt」は、これ以上疑念を抱きたくないという疲弊感を意味します。

本展では「ダウト」という概念に着目し、現代の日本の社会やアートをあらためて問い直し、物事の真理や本質を明らかにしていきます。

森美術館開館10周年記念展 六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」HPより

 参加アーティストは1970〜80年代生まれの若手中心。社会状況を反映したルポルタージュ絵画や、日常とアート、日本とオーストラリア、美術と音楽が一体化したインスタレーションなどの斬新なアプローチは、心を奪われます。

それと同時に、それぞれの作品が投げかける「ダウト」についての回答や思いは、観る人それぞれの心の中に、何かしらの答えやエッセンスをくれそうです。

中村 宏《島[旧題《沖縄島》]》1956年
油彩、カンヴァス 130×162 cm
浜松市美術館蔵

先の見えない日本の未来。アートを通じて、当たり前だと思っていたことを裏側からのぞいてみたり、考えないで済ませていたことに向き合ってみたりすることで、これからの人生になにか変化が起きるかもしれません。

[森美術館開館10周年記念展 六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために]
期間:2013年9月21日~2014年1月13日 ※会期中無休
会場:森美術館東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階
開館時間:10:00~22:00(火曜日のみ17:00まで)※入館は閉館時間の30分前まで
TEL:03-5777-8600
入館料:一般1,500円、学生(高校・大学生)1,000円、子供(4歳-中学生)500円
前売りチケット:一般1,200円、学生(高校・大学生)900円、子供(4歳-中学生)500円


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(Ricky)

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