みなさん、こんにちは。アストロ・コミュニケーターの景山えりかです。
前回、「ペルセウス座流星群」の見頃が、12日の深夜から13日の明け方までとお伝えしましたが、実はその直前にも、星ガールとしては見逃せない天体ショーがあるんです!
それは、12日の夕方に起きる「スピカ食」です。
おとめ座のスピカが、月に隠される!
「食」とは、ある天体が、その背後にいる他の天体を隠してしまう現象のこと。「スピカ食」は、おとめ座の1等星・スピカの前を、月が通り過ぎることで、スピカが隠されます。
12日の月は、上弦(半月)の少し手前。スピカは月の暗い部分に隠され(潜入)、やがて月の明るい側から現れます(出現)。
主な場所での潜入・出現の時刻は、次の通りです。
・札幌:潜入 ---------/出現 -------
・東京:潜入 18:48.5/出現 19:25.0
・福岡:潜入 18:28.0/出現 19:21.7
・那覇:潜入 18:22.2/出現 19:37.9
北海道や東北北部では、スピカ食は起こりませんが、月とスピカが大接近! 月スレスレのところを移動しているように見えるスピカも、なかなか見ごたえがありそうです!
ハイライトはスピカの出現!
スピカの出現~出現直後のイメージ。まるで、月が真珠のピアスをしているみたい! [ステラナビゲータで作成]
スピカが月に潜入する瞬間は、まだ空が明るいため、肉眼で見るのは全国的に難しいでしょう。ですが、出現はなんとか見られそう! 12日は、19時を過ぎたら南西の空に注目ですよ! スピカは、白く清楚な輝きを放つことから「真珠星」とも呼ばれています。スピカの出現直後は、月が真珠のピアスをしているような、愛らしい光景を楽しみたいと思います。
(景山えりか)