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週末に行きたい! 神々が集う神秘の島で、月の出の感動体験

2013/07/30 12:00 投稿

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みなさん、こんにちは。アストロ・コミュニケーターの景山えりかです。先週末に、伊豆七島のひとつ神津島(こうづしま)」へ行ってきました。というのも、星ガールとしてのアンテナが、この島の歴史や文化に漂う"月の気配"をキャッチ! 思い立ったが吉日ということで、週末を利用して、いざ島旅へ。

ブルーグリーンの海が美しい神津島。
コンビニは一軒もなく、信号機はたったひとつしかない。のんびりとした島時間が楽しめます。

調布から45分。神々が集まる「神集島」へ

神津島は東京都でありながら、海水浴やダイビングが楽しめる、島リゾートとして有名。調布空港からわずか45分のフライトという手軽さも魅力です。

神津島空港に到着し、荷物をピックアップして空港を出ると、待ち構えていたのは神々のモニュメントでした。よく見ると、神津島ではなく「神集島」となっています。

神津島空港を出て、真っ先に目に飛び込んでくる「神集島」モニュメント。
神々が見つめているのは、お月様でしょうか。それとも、島の未来でしょうか。

神話によれば、国造りの神である大国主命(おおくにぬしのみこと)の子、事代主命(ことしろぬしのみこと)が、出雲の国から一族とともに伊豆へ渡り、伊豆諸島を創生。各島に配された神々が会議をするときに集まる島を「神集島(かみあつめのしま)」と名付けました――これが現在の神津島。この島は、神々が集う神秘の島なのです!


月の出を楽しむ「二十三夜の月待塔」

さて、月の気配を探しに真っ先に向かったのは、「二十三夜の月待塔(つきまちとう)」。地元では「二十三夜様」と呼ばれています。「月待」とは、特定のカタチをした月が出てくるのを待つ風習(民間信仰)のこと。十九夜や二十六夜といった、その場で待たれた月の名前が刻まれた石塔を「月待塔」といいます。

二十三夜様は、旧暦の23日に行う月待です。昔は全国的に盛んに行われ、おもに女性たちが安産を祈願していましたが、神津島では事情が違いました。

島唯一のお寺「濤響寺(とうこうじ)」から前浜(まえはま)方面へ向かう道の途中にある石階段。この上に二十三夜塔があります。立て看板などの目印がないので、うっかり通り過ぎてしまわないように気をつけて。
ひっそりと立っている二十三夜塔。漁の安全と、亡くなった人の供養のために、月の出を待った人々の証です。

海に囲まれた島に住む人々の生活を支える漁は、潮の干満に影響を受けるもの。そして、潮の干満は月の満ち欠けに関係しています。そのため、漁の安全を願い、また、漁船が遭難して犠牲となった人を供養するために、二十三夜の月待が行われていました。二十三夜といえば、ちょうど下弦の月の頃。月の出は深夜近くです。地元の年配者に聞いた話では、月が出てくるまでの間は、博打を打ったり、食べたり飲んだりして時間をつぶしていたそうです。

今では月待の風習はすたれてしまい、月待塔が残されているだけですが、話をしてくださった地元の方たちの口ぶりは熱く、島人にとって月がいかに身近な存在であるかが伝わってきました。

二十三夜の月に限らず、私たち現代人の中で月の出を見たことのある人は少数派でしょう。神津島へ遊びに行ったら、月待の風習を偲びつつ、アクティビティを楽しむように月の出を楽しむ。水平線や山の稜線から現れる月の姿は、日の出とはひと味違った感動が味わえます。それは、神集う島だからこその感動なのかもしれません。

神津島へのアクセス方法

<船の場合>
・竹芝客船ターミナルより:高速ジェット船で約3時間10分/大型夜行客船で約10時間
・下田港より:大型客船で約2時間20分
・熱海港より:ジェット船で約1時間55分 ※夏期のみの運行

東海汽船
TEL:03-5472-9999/受付時間:9:30~20:00

<飛行機の場合>
・調布飛行場より:約45分

新中央航空
TEL:0422-31-4191/受付時間:8:30~17:00

NPO法人 神津島観光協会
住所:〒100-0601 東京都神津島村37-2 まっちゃーれセンター内
TEL:04992-8-0321/営業時間:8:30~17:30


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(景山えりか)

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