砂時計型のランプ。このランプは今までとは全く違うエネルギーを使って発電します。なんと、砂時計の砂の力だけを使ってランプが光るのです。
砂時計をひっくり返すことによって、中の砂がゆっくりと落ち始め、落ちる砂の動力エネルギーで発電し、LEDライトが光る仕組みになっています。ブルックリンを拠点として活動するデザイナー・Danielle Trofeは見た目にも美しく、そして科学と物理学をとてもユニークな形で取り入れた作品を作り出しました。
砂が落ちきってしまうと光が消えるため、またひっくり返すという動作が必要になりますが、この過程に人が関わることによってエネルギーの有限性を肌で感じ取ってほしいという気持ちがこめられているそう。
Trofeの哲学は「創造するということにおいての責任は、世界に美しいものを生み出すということだけではなく、社会の機能的なニーズに応えながら環境に与えるインパクトを削減していくこと」
だと話しています。
モダンでスタイリッシュなだけでなく、エコフレンドリーな砂時計型ランプ。枕元の机に置いて、ゆっくり落ちる砂を眺めていたら、知らぬ間に深い眠りに落ちていきそうです。
[Danielle Trofe Design,inhabitat New York City]
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(佐々木祐里)