もし100年前にFacebookがあったら......。
今回は、フランスの軍事博物館が行なった、Facebookを使った興味深いプロモーションをご紹介します。フランスには約2,400万人のFacebookユーザーがいることに目をつけ、戦争の悲しい歴史を風化させないようにと、今回のプローモーションが企画されました。
およそ100年前、ヨーロッパでは第一次世界大戦の真っ只中。多くの兵士が戦地へと赴きました。Leon Vivien(レオン・ヴィヴィアン)もそのなかの一人。当時彼は29歳、学校教師で、身ごもった愛する妻を置いて戦地へと向かいました。
博物館は、Facebookにレオンのページを開設し、彼が戦地へ行き、前線へ出るまでの日々を、2カ月に渡り投稿していきました。それは、まるで彼が書き込んでいるような投稿。博物館にある資料や写真、100通もの郵便物をもとにしてあるので、とてもリアルに感じられます。
今回のプロモーションを紹介した動画がこちらです。
Facebook 1914 - Case Study from CampaignsOnline on Vimeo.
このプロモーションの結果、5万人以上が博物館のフォロワーになり、およそ1,000件のコメントが届きました。また、博物館には、Facebookを通して100件以上もの問い合わせも。そして、実際の来場者数は45%も増加したそうです。
レオン・ヴィヴィアンは架空の人物ですが、彼のFacebookを辿っていると、本当にこういう兵士がいたんだろうな、と胸がしめつけられる思いがしました。
(マイロハス編集部/篠田)