新年に初めて文字を書くことを「書き初め」といいますが、新年に初めてする星空観賞を「星見初め」というのはいかがでしょう?
もうすぐ星見初めにぴったりな機会が巡ってきます! 毎年1月4日前後に活動のピークを迎える「しぶんぎ座流星群」です。
しぶんぎ座流星群の特徴は、活動期間が短いこと。ですから、活動のピークが昼間にあたると、夜間はほとんど流星が見られません。
今年は、1月3日(木)22時頃にピークを迎えると予想されています! これはラッキーですね。しかし、流星が流れてくる中心点(放射点)はまだ地平線の下です。空を見上げるベストタイミングは、放射点が上がってくる真夜中頃から4日(金)未明まで。
[ステラナビゲータで作成]
夜空には下弦間近の月が輝いています。月明かりが目に入らないように注意しながら、北の空を中心に、広く見渡すようにするのが、流星キャッチのポイントです。
ところで「しぶんぎ座」って、聞きなれない名前ですよね。現在、世界に共通する星座は88個に定められていますが、その中にしぶんぎ座はありません。
しぶんぎ座流星群の放射点は、うしかい座とりゅう座の境目付近にあります。かつてこのあたりに「へきめんしぶんぎ(壁面四分儀)座」があったことから、流星群に名前が残っているんです。
しぶんぎ(四分儀)とは、円を4分の1にした扇型の測量機器のこと。昔は、その機器を使って、天体の高度や天体間の角度を測量したのでしょう。星に所縁のあるツールというわけです。
しぶんぎ座流星群の到来は、今は存在しない星座を偲ぶ機会でもあります。昔の人たちが星に託した思いを想像しながら、流星をかぞえてみてくださいね。
photo by Thinkstock/Getty Images
text by 景山えりか(文筆家/アストロ・コミュニケーター)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ライフスタイル誌を中心に、ナチュラルコスメ、ハーブ、ホリスティック医療などの取材記事を多数執筆。MYLOHASではオープン当初よりライターとして参加。その一方で、アストロ・コミュニケーターとして、星空や天体ショーの楽しみ方、月や星の文化、宇宙系グッズやイベントなどを各種メディアで紹介。星や宇宙を「自分に関係のあること」として楽しんでもらえるように多方面で活動中。著書に『自然とつながる暮らしかた 空の向こうは私のうちがわ』(講談社)。
オフィシャルサイト>> オフィシャルブログ>> Facebook>>
■あわせて読みたい
・2013年は「彗星イヤー」! 注目すべき天体イベントまとめ
・「冬至」は、年に一度の運気アップ日。さらにハッピーを引き寄せる「ん」のつく食べ物7つ
・今年最後の天体ショー「ふたご座流星群」がやってくる! ホットワインを片手に夜空を満喫しよう☆
・11月28日の満月は見逃せない! 日本からも見られる天体ショー「半影月食」
もうすぐ星見初めにぴったりな機会が巡ってきます! 毎年1月4日前後に活動のピークを迎える「しぶんぎ座流星群」です。
しぶんぎ座流星群の特徴は、活動期間が短いこと。ですから、活動のピークが昼間にあたると、夜間はほとんど流星が見られません。
今年は、1月3日(木)22時頃にピークを迎えると予想されています! これはラッキーですね。しかし、流星が流れてくる中心点(放射点)はまだ地平線の下です。空を見上げるベストタイミングは、放射点が上がってくる真夜中頃から4日(金)未明まで。
[ステラナビゲータで作成]
夜空には下弦間近の月が輝いています。月明かりが目に入らないように注意しながら、北の空を中心に、広く見渡すようにするのが、流星キャッチのポイントです。
ところで「しぶんぎ座」って、聞きなれない名前ですよね。現在、世界に共通する星座は88個に定められていますが、その中にしぶんぎ座はありません。
しぶんぎ座流星群の放射点は、うしかい座とりゅう座の境目付近にあります。かつてこのあたりに「へきめんしぶんぎ(壁面四分儀)座」があったことから、流星群に名前が残っているんです。
しぶんぎ(四分儀)とは、円を4分の1にした扇型の測量機器のこと。昔は、その機器を使って、天体の高度や天体間の角度を測量したのでしょう。星に所縁のあるツールというわけです。
しぶんぎ座流星群の到来は、今は存在しない星座を偲ぶ機会でもあります。昔の人たちが星に託した思いを想像しながら、流星をかぞえてみてくださいね。
photo by Thinkstock/Getty Images
text by 景山えりか(文筆家/アストロ・コミュニケーター)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ライフスタイル誌を中心に、ナチュラルコスメ、ハーブ、ホリスティック医療などの取材記事を多数執筆。MYLOHASではオープン当初よりライターとして参加。その一方で、アストロ・コミュニケーターとして、星空や天体ショーの楽しみ方、月や星の文化、宇宙系グッズやイベントなどを各種メディアで紹介。星や宇宙を「自分に関係のあること」として楽しんでもらえるように多方面で活動中。著書に『自然とつながる暮らしかた 空の向こうは私のうちがわ』(講談社)。
オフィシャルサイト>> オフィシャルブログ>> Facebook>>
■あわせて読みたい
・2013年は「彗星イヤー」! 注目すべき天体イベントまとめ
・「冬至」は、年に一度の運気アップ日。さらにハッピーを引き寄せる「ん」のつく食べ物7つ
・今年最後の天体ショー「ふたご座流星群」がやってくる! ホットワインを片手に夜空を満喫しよう☆
・11月28日の満月は見逃せない! 日本からも見られる天体ショー「半影月食」
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。