みなさん、2012年ももう残すところあとわずか!
今年を振り返っていかがでしょうか?
やりきったこと、やり残したこと。きっといろいろ思うこともあるかもしれません。
2012年は、日本人発信のエシカルムーブメントが際立った年でした。
●andu amet
つい先日、日経ウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞した鮫島弘子さんのブランド「andu amet」は、さまざまな高級製品に使われ世界的に評価が高いエチオピア産のシープスキンを使用したレザーアクセサリーのブランド。
バッグやポーチといったアイテムを中心に展開しています。使用される皮は食肉の副産物だけ。また、端切れを出さないデザインを採用。なめし工程では、浄化設備を配備した工場とのみ取引しており、ものづくりのプロセスにおいてエシカルを追求しています。
もともとプロダクトデザイナーとして大手ブランドに務めていた鮫島さんは、大量生産型の経済のあり方に疑問を持ち、青年海外協力隊としてエチオピアへ。ひたむきに仕事に取り組む現地職人たちとの出合いがブランドのルーツとなっています。
●araisara
『古き良きものを現代にそして未来へ……』と掲げ、日本の伝統技術を現代の衣服に落としこむブランド「araisara」のパリコレデビューも今年。2012年10月にめでたくパリの地で2013年SSコレクションを発表しました。
2009-2010年AWのジャパンファッションウィークでデビューして以来、新しい視点から東洋の伝統文化とファッションのつながりを表現しているaraisara。
京都を始め、古来からの技術を継承する職人たちと生地から開発。こだわりぬいたものづくりで、今までの「伝統技術×ファッション」のイメージを大きく覆し続けています。パリコレでも「最も新人らしからぬ新人」と、高く評価されました。
●TWELV
「TWELV(トゥエルヴ)」というその名のとおり、売上の12%がチャリティとして寄付されるモード誌が日本に上陸。ニューヨークの最新ファッションとカルチャーに焦点を当てた次世代ファッションマガジンです。
日本人編集長のヒッサイガラシ氏は「この時代に愛とかアートとかロックとか、そしてたまにチャリティを熱く語れる大人って素敵だと思います。(中略)かっこよくなる為にかっこよく生きる。そういう、ちょっとした新しいムーブメントを作るのがTWELVの夢です。」と語り、国連世界食糧計画(WFP)、国境なき医師団(MSF)、FEEDが寄付先としています。
●E Magazine
日本初のエシカルファッションニュースサイト「Ethical Fashion Japan」から生まれたデジタル雑誌「E Magazine」も今年11月に登場しました。
イギリスで、エシカルファッションのモード系スタイリストとして活躍した代表・イオさんがディレクションを務め、ファッション性が弱く見られがちなエシカルのイメージを大胆に変えていきます。
「ただかわいいだけじゃなく、勉強にもなるファッション誌がほしかった」というイオさんですが、同誌のコンセプトは「ファッション×社会問題」。11月にリリースされた0号では両足義足のアーティスト・片山真理さんをフィーチャーして障害者をとりまくファッションについて誌上で紹介しています。
日本発信のエシカルなムーブメントは、これまで世界でもなかなか少なかったのですが、2012年は一気に動いた印象があります。日本のファッションは世界でも注目を集め続ける独自性の強いもの。こうした日本人のムーブメントが、2013年、そしてその先も、世界にインスピレーションをもたらしていくことでしょう!
text by Hitomi ITO
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1987年広島生まれ。在学中より国際協力関係のNGOやベンチャーでインターンなどを行う。卒業後は編集者として専門書を手がける。2010年からイギリスの媒体を中心に日本・海外のエシカルファッションについて寄稿を始め、2012年、「Ethical Fashion Japan」エディターに。
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やりきったこと、やり残したこと。きっといろいろ思うこともあるかもしれません。
2012年は、日本人発信のエシカルムーブメントが際立った年でした。
●andu amet
つい先日、日経ウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞した鮫島弘子さんのブランド「andu amet」は、さまざまな高級製品に使われ世界的に評価が高いエチオピア産のシープスキンを使用したレザーアクセサリーのブランド。
バッグやポーチといったアイテムを中心に展開しています。使用される皮は食肉の副産物だけ。また、端切れを出さないデザインを採用。なめし工程では、浄化設備を配備した工場とのみ取引しており、ものづくりのプロセスにおいてエシカルを追求しています。
もともとプロダクトデザイナーとして大手ブランドに務めていた鮫島さんは、大量生産型の経済のあり方に疑問を持ち、青年海外協力隊としてエチオピアへ。ひたむきに仕事に取り組む現地職人たちとの出合いがブランドのルーツとなっています。
●araisara
『古き良きものを現代にそして未来へ……』と掲げ、日本の伝統技術を現代の衣服に落としこむブランド「araisara」のパリコレデビューも今年。2012年10月にめでたくパリの地で2013年SSコレクションを発表しました。
2009-2010年AWのジャパンファッションウィークでデビューして以来、新しい視点から東洋の伝統文化とファッションのつながりを表現しているaraisara。
京都を始め、古来からの技術を継承する職人たちと生地から開発。こだわりぬいたものづくりで、今までの「伝統技術×ファッション」のイメージを大きく覆し続けています。パリコレでも「最も新人らしからぬ新人」と、高く評価されました。
●TWELV
「TWELV(トゥエルヴ)」というその名のとおり、売上の12%がチャリティとして寄付されるモード誌が日本に上陸。ニューヨークの最新ファッションとカルチャーに焦点を当てた次世代ファッションマガジンです。
日本人編集長のヒッサイガラシ氏は「この時代に愛とかアートとかロックとか、そしてたまにチャリティを熱く語れる大人って素敵だと思います。(中略)かっこよくなる為にかっこよく生きる。そういう、ちょっとした新しいムーブメントを作るのがTWELVの夢です。」と語り、国連世界食糧計画(WFP)、国境なき医師団(MSF)、FEEDが寄付先としています。
●E Magazine
日本初のエシカルファッションニュースサイト「Ethical Fashion Japan」から生まれたデジタル雑誌「E Magazine」も今年11月に登場しました。
イギリスで、エシカルファッションのモード系スタイリストとして活躍した代表・イオさんがディレクションを務め、ファッション性が弱く見られがちなエシカルのイメージを大胆に変えていきます。
「ただかわいいだけじゃなく、勉強にもなるファッション誌がほしかった」というイオさんですが、同誌のコンセプトは「ファッション×社会問題」。11月にリリースされた0号では両足義足のアーティスト・片山真理さんをフィーチャーして障害者をとりまくファッションについて誌上で紹介しています。
日本発信のエシカルなムーブメントは、これまで世界でもなかなか少なかったのですが、2012年は一気に動いた印象があります。日本のファッションは世界でも注目を集め続ける独自性の強いもの。こうした日本人のムーブメントが、2013年、そしてその先も、世界にインスピレーションをもたらしていくことでしょう!
text by Hitomi ITO
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1987年広島生まれ。在学中より国際協力関係のNGOやベンチャーでインターンなどを行う。卒業後は編集者として専門書を手がける。2010年からイギリスの媒体を中心に日本・海外のエシカルファッションについて寄稿を始め、2012年、「Ethical Fashion Japan」エディターに。
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