牧場で食べる採れたてのミルクを使ったソフトクリームや牛乳は、どうしてあんなに美味しいのでしょう。
自由に山を歩き回る幸せな牛たち
岩手県にある中洞(なかほら)牧場は、広い敷地に自然放牧の「山地(やまち)酪農」という方法で牛を育てています。一般的な酪農は、草食動物の牛からたくさんのミルクをとるため、狭い牛舎で穀物を食べさせています。ところが、中洞牧場の牛たちは、山を自由に歩き回り、そこに生えている草を好きなだけ食べる生活。たくさん運動をして自然の中で生活する健康な牛だから、エサで栄養を与えなくても良質なミルクを出せるのです。また、余計なものを食べていないキレイな牛の糞はエサである野シバの肥料にもなります。
風味を守る最低限の熱処理「ノンホモ・低温殺菌」だから、ビンを振ればバターになるほど新鮮! 通常の何倍も手間がかかっている分、毎日飲むのは難しいお値段(180ml/300円)ですが、中洞牧場は「牛乳は嗜好品として楽しんでもらえればいい」と言います。ベジタリアンやマクロビオティックが広まり、動物性食品を摂らない人が増えつつあるように、牛乳は「本物」をたまに楽しむものになっていくのかもしれません。
六本木で、とびきり美味しいソフトクリームを!
そんな中洞牧場の牛乳を東京で味わえるのが、六本木にある中洞牧場ミルクカフェ。店内にはのどかな牧場で過ごすジャージー牛の写真や映像が流れ、まるで旅に来たかのよう。ここで提供しているソフトクリームやヨーグルトドリンクには、植物性甘味料のアガベシロップが使われていて、化学成分不使用です。映画化されて話題の無農薬・無施肥の木村秋則さんの『奇跡のリンゴ』を使ったヨーグルトドリンクも見逃せません。
毎日がんばっているご褒美にソフトクリームをなめてほっと一息。六本木を訪れた際は足を運ぶ、お気に入りスポットです。
[中洞牧場ミルクカフェ]
住所:東京都港区六本木7-4-14
TEL:050-2018-0111
営業時間:11:00 ~ 19:00
[中洞牧場]
(松浦松子)