紙袋に透明なフィルムでデザインされたこの紙袋。何の形かわかりますか?
実はこれ、人間の"胃袋"!
このバッグを作ったのは、アメリカ・ニューヨークで食べ物に困っている人々の救済に取り組むNPO団体「City Harvest」。バッグの中央には人の胃袋の形をした透明なフィルムが貼られていて、中にあるものが外から見えるようになっています。これは、袋いっぱいに食品を買ったなら、空っぽだった胃袋が満たされるように見えるデザイン。胃に見立てたこの袋を使えば、腹八分目の買い物ができそう!
右下には「Help cure hunger in New York(ニューヨークで飢餓の問題をなくすためにご協力ください)」と書いてあります。これは、このバッグを持っている人や、見かけた人に向けて飢餓問題を啓発する目的で書かれたもの。そして、バッグの購入費用は、全額がニューヨークで飢えに苦しむ人々の救済活動への寄付されています。再利用可能なので買い物袋として何度でも利用可能だし、ビニール袋を使用しなくてすむので環境にも良いです。
メッセージ性が伝わるデザインがとってもクリエイティブ。飢餓問題に意識が向くようになるのはもちろん、買ったものが外から丸見えなので、食材の色や素材など"何を食べるか"ということにも真剣に向き合うことができそうです。
(宮田茉貴子)