MYLOHASちゃんねる

犬や猫の80%がバカンス前に捨てられる。フランスの休暇事情

2013/05/29 00:04 投稿

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません

バカンス前にフランス人の頭を悩ませるもの。それは、ペットです。日本の3~5日間の休暇と違って、3週間から1か月とバカンスが長いフランスでは、その期間、ペットをどこに預けるか、ペットの面倒を誰にお願いするかが問題となります。

そんな事情の背景では、なんと、「1年間で捨てられる犬や猫のうち、80%がバカンス前に集中して捨てられている」という調査結果が出ています。

もちろん、ペット同伴で旅をする人も大勢います。フランスの列車に乗っていると、犬が飼い主に抱かれたり、猫がケージの中に入れられても尚、大人しくしている光景を目にします。中には小鳥をかごに入れて持っている人など、新鮮な旅の一場面を見ることができますが、そこには「家に一匹で置いておくには長過ぎるバカンス事情」があったのです。

そこで、これらのバカンス前のペット問題に対処すべく、ペットフード大手の「Whiskas」と「ペディグリー」が、飼い主が安心してバカンスへ出かけられるように、また、ペットが犠牲になることを未然に防ぐために、サポートサイトを立ち上げています。


これで周囲も安心できる! ペット専用パスポート

このサイトでは、「一緒に連れて行くか」、「どこかに預けるか」という2つの選択肢から始まります。一緒に連れて行く場合のアドバイスを読み進めていると、「ペットのヨーロッパパスポート」というものにいきつきました。

これは、旅に同伴するペットのためのパスポートで、ワクチン接種の履歴を主に証明する目的で発行されたものです。これがあれば、周囲に迷惑をかけず、安心して公共機関を移動できるというわけです。これは、フランス国内でも、海外への旅行でも有効なのです。


ホストファミリー・訪問、広がる選択肢。金額がネックに

預ける場合、役立つリストがいくつも書かれているサイトがあります。そのひとつを見ると、ホテル機能のみならず、「ホストファミリー」「家への訪問」などの選択肢が選べます。例えば「ホストファミリー」の場合、小さな犬であれば1日24ユーロ(約3,120円)、他の家の犬と一緒でもよければ20ユーロ(約2,600円)です。でも、これが3週間だった場合、約65,000円にもなり高額に。また家への訪問も、犬1匹あたり20ユーロとあまり変わりません。

長期バカンスがとれるフランスは羨ましく見られがちですが、その裏では、捨てられてしまうペットの存在があったのですね。

ペット同伴の旅はいろいろと手配やら面倒な気がしてしまいますが、行ってしまえば、愛犬や愛猫との素敵な時間が待っています。愛するペットのためにお金を払って人に預けるよりも、同等にお金をかけて連れて行けたら一緒にリラックスできて良いものでしょう。


参照:Ils partent avec nous!

photo by Thinkstock/Getty Images

(下野真緒)

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

MYLOHASチャンネル

MYLOHASチャンネル

このチャンネルの詳細