和のアイテム「ふくさ」といえば、使うのはほぼ冠婚葬祭。ハンカチなどで代用していたのですが、ふくさのルーツを知ってから、俄然欲しくなってしまいました。
ふくさのルーツは、日本の贈答文化
ふくさのルーツは、日本の伝統習慣の一つである"贈答文化"と関係しています。もともと贈答の習慣は、農耕民族であった日本人が豊穣を祈ったり、自然への感謝をささげたりする際に神様へお供えものをしていた習慣。これを人にもするようになったのだのが贈答文化の始まりと言われています。
そして主に贈答の際に使われる"ふくさ"は、贈り物をホコリから守るだけでなく、神聖さや感謝の気持ちなど"気"を保つものとして使われていたそう。これを知って、なるほどなぁと思いました。正直なくても困らないし、ふくさの原形となった風呂敷のままでもよかったはず。それでも"ふくさ"という道具が生まれ、現代まで受け継がれてきたのは、心遣いや感謝を重んじる、繊細な和の心の現れに違いありません。
冠婚葬祭じゃなくてもデイリーに使いたくなるふくさ
そんなふくさ、冠婚葬祭だけでなく日常生活でも使えそうです。例えば、デイリー使いするアクセサリー類をまとめて包んでおく使い方も素敵。ドレッサーの上に置いてもスッキリ&上品で、ポーチより中身を取りだしやすいです。アフター5におしゃれをしたい日に、ふくさごとバックに入れてしまえば、通勤前にあたふたすることもありません。
アクセサリーを包んで/小道具ふくさ7,350円(税込)
デジカメケースとしても/小道具ふくさ7,350円(税込)
また、ふくさ専門ショップ「和奏 WAKANA」の商品は用途に合わせて、オーソドックスなものから、クッション入りの道具ふくさ、ミニサイズのまめふくさなど様々なふくさが並んでいるのでお気に入りがみつかるはず。友達へのギフトにも使えそうです。なかでもパステルカラーのちりめんが素敵な「母子手帳ふくさ」は出産のお祝いにぴったり。ふくさの中に写真が入れられるようになっているのもうれしいポイントです。
母子手帖ふくさ 10,500円(税込)
それにしても、日本の伝統や文化って、心が生み出したものなんだなぁと実感しました。私も大和撫子として素敵な心遣いができるよう、さっそくお気に入りのふくさを見つけます!
[和奏 WAKANA,和奏 WAKANA オンラインショップ]
(若松真美)