快適な使い心地とともに、無駄なゴミが出ないのが嬉しい布ナプキン。一度使ってみると、もう普通の紙ナプキンには戻れない魅力があります。
紙ナプキンと較べて布ナプキンは蒸れにくく、ジメッとした梅雨の時期こそ本領を発揮します。数ある布ナプキンブランドの中でも、特にこの時期使ってみたいのがスリランカで生まれたMomiji Natural(モミジ・ナチュラル)というナプキン。
えっ、スリランカで布ナプキン? と意外な組み合わせに驚いてしまうかもしれません。一年を通じて高温多湿なスリランカで作られる布ナプキンは、薄型で蒸れにくい設計がされているので、洗濯をしても早く乾くのが利点です。
このモミジ・ナチュラルを手がけているのは、伊藤理恵さんという日本人女性。料理が縁でスリランカに住み始めた伊藤さんは、スリランカの女性達の生理ケアの現状を見て衝撃を受けます。ゴミの回収システムがまだ十分整わない社会のために、使い捨ての紙ナプキンでトイレの下水が詰まったり、ナプキンが道端に山のように捨てられたままだったり......。そんな状況に触れた伊藤さんは、スリランカの女性達にも快適で衛生的な生理ライフを送ってもらいたいと、嫁ぎ先の家族と一緒にスリランカ初の布ナプキンの会社を始めました。
もともとグラフィック・デザイナーである伊藤さんの手により、2008年に優しい肌触りの布ナプキンが誕生。汚れが目立たない濃色の生地が使われているのも、経済的によいとはいえないスリランカの女性達にも、繰り返し長く使ってもらいたいという配慮から。今では伊藤さんたちの呼びかけが広まり、スリランカでも布ナプキン派の女性が増えてきているのだそう。
モミジ・ナチュラルの布ナプキンは、日本に住む私たちの目にもキュートなものばかり。普通サイズや夜用はもちろんのこと、タンガ/Tバックでも使える布ナプキンがあるのはうれしいですね。見た目もよくて、蒸れにくく、なおかつ社会にもいい布ナプキンなら、ぜひとも使ってみたくなります。
(さとう葉)