暑さに負けそうな時には本当に助かる冷房ですが、オフィスや電車、レストランなど冷房が効いた場所に長時間いると、身体の芯まで冷えて体調を崩しやすくなります。それが「夏冷え」であるというのは周知の事実ですが、実は夏冷えの原因は冷房だけではないのです。
「小林メディカルクリニック東京」の小林暁子先生によると、夏冷えを招く要因は5つ。
1.冷房
2.冷たい飲み物や食べ物
3.薄着ファッション
4.女性ホルモンの影響
5.筋肉量の低下
中でも「女性ホルモンの影響」というのは驚きです。なんでも排卵~生理前の女性ホルモンの影響から血流が悪くなると、老廃物や水分が体外に排出されにくくなり身体が冷えるとか。ですからこの時期は特に気をつけたいものです。
さらに身体が冷えて血流が悪くなると、体調不良だけでなく、肌のターンオーバーが乱れて肌荒れや乾燥など肌トラブルの原因にもなるとか。身体の内側も外側も美しくあるためには、やはり日常から冷えを取り除く習慣が必要なのかもしれません。
そこで小林先生の提唱する、冷えを改善するために血流を良くして巡りのよい身体をつくるコツをご紹介いたします。
血流を良くして冷えにくいカラダをつくるコツ
・冷房の設定温度を下げすぎない。
・カイロや湯たんぽなどで身体を温める。
・お風呂にゆっくり浸かり、身体を温める。
・バランスのよい食生活を心がけて。
・マッサージでむくみを解消。
・ウォーキングやジョギングで筋肉量をアップ。
どれも気軽に取り入れることができるので嬉しいです。
また夏冷えで特に気になるのが肩や腰の冷えではないでしょうか? そういった部分的な血流改善をうながしたいときは、上記のカイロや湯たんぽが便利です。
カイロや湯たんぽにもさまざまな種類がありますが、特に使ってみたいのが「あずき」を使用した天然蒸気の温熱カイロ。以前5分でできる「あずきカイロ」の作り方を紹介していますが、忙しい方は、市販のあずきカイロもおすすめ。
天然素材なのに便利な商品というものも上手に取り入れながら、無理せず血流改善の習慣をつけたいものです。
[桐灰化学(夏冷え対策)]
photo by Thinkstock/Getty Images
(知恵子)