ここ数年、健康・美容食としてブームになっている「塩麹」や「ヨーグルト」「甘酒」に共通することは「発酵食」ということ。
発酵とは、食品に菌が繁殖して成分変化を起こすもので、しょう油や味噌、納豆、漬物、日本酒なども発酵を経てできあがる食品。日本の食生活に深く根付いてきた伝統的な食品加工の方法だということがわかります。
こうした伝統的な発酵食の健康・美容効果が、改めて見直され、次々とブームになっています。そして最近では「菌活」という言葉が誕生するほどまでになりました。そんな「菌活」の効果は......
「菌活」の主な効果
◎腸内環境を改善して代謝アップ、美肌を実現
◎整腸作用により便秘解消、スッキリボディを実現
◎血液サラサラでアンチエイジング
◎免疫力アップでイキイキ生活
というように、まさに美容と健康にうれしいものばかりです。おまけに食材も身近にあるものなので、すぐ始められる親しみやすさがブームを後押ししています。ちなみに、菌活ナビゲーターの小石原はるかさんが選ぶ菌活食材ベスト5は、「きのこ」「甘酒」「味噌」「しょう油」「納豆」。本当に身近な食材ばかりです。
ただ、「菌活」効果をより確実に得るためには、自分に合った「菌」や「発酵食品」を見つけることが大切なのだそう。腸内細菌のバランスは人によって違うので、まずは自分と相性のよい食品を探し出し、そのうえで食物繊維やオリゴ糖をいっしょに摂取すると、善玉菌の働きが活発になると言います。また、食事で摂取した菌は3日くらいで体外に出てしまうので、継続して食べ続けることも大事なポイント。
今や20~40代女性の7割が実践しているという「菌活」は、一時的なブームにとどまらず、健康・美容法として定着しそう。まだまだ発酵食から目が離せません。
[トレンド総研]
photo by Thinkstock/Getty Images
(おりはらやすこ)