あなたに足りないのは能力よりもテクニック。

第3回目のお手本は、27歳という若さで政治の実権を握った中国の悪女「西太后」。

そんな彼女の、ナメられないための印象管理テクを見てみましょう!

◆悪女として必ず名前のあがる女性西太后は単なる愛人から、女だてらに政治の実権を握るところまで上り詰めた中国の悪女。

気の強さや残虐さに関するエピソードが多く残されているため、悪女を語るときに必ず名前が出てくる女性でもあります。ライバルを毒殺、自分をおびやかした愛人の手足を切り落とす、反対勢力は即処刑といった、怖〜いお話を耳にしたことのある人も多いのでは。

◆ウワサさえも味方につける「冷徹さ」という鎧西太后にまつわる恐ろしいエピソードには、史実で確認できるものもあれば、作り話や噂の類もあります。おそらく西太后はそんな作り話を否定せず、むしろ恐ろしく思われるような振る舞いをしていたのではないでしょうか。

「冷徹な女」という印象を持たれることは、彼女を快く思わない人達から身を守る鎧の役割を果たしていたからです。

◆女性というだけでナメられる!?亡くなった夫に代わって、西太后が実権を握ったのは27歳のとき。そんな彼女を「力不足」と感じる人もいれば、「ジャマな存在」と感じる人も多かったことでしょう。

そんな状況でナメられるということは、文字通り死活問題。残虐な処刑の仕方も冷徹な振る舞いも「敵にまわすとやっかい」という印象を作るための作戦だったのかも知れません。西太后が身を守るために周りに与えた印象は、言ってみれば「冷徹という鎧」だったのです。

◆ナメられない女になるための「鎧づくり」とは?若い女性はビジネスシーンで軽んじられることが少なくありません。あなたはスイートな印象でナメられていませんか?

「デキそう」「頼りがいがある」「なかなかシブとい」といった印象形成は、社会でサバイバルしていくために必要な知恵。

具体的には……・襟付きのシャツや、ジャケットを着用する
・クラス感のある小物などで「デキる感」を演出する
・「今期は○○を達成します」「××を成功させます」といった、
 断言する話し方をする
・時には相手の意見に反論してみるなど、ちょっとした工夫で、相手に与える印象は大分変わるもの。

普段から「手強い」と思われるような印象形成をしておくこと。これは、仕事で成果を出すのと同じくらい、働く女性にとって大事なことなのです。

text by 藤田尚弓(会社役員/悪女学研究家)
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港区でWEBの会社を経営する傍ら、交渉・コミュニケーションの講師として、一部上場企業や大学などにも登壇。ライフワークとして歴史上の悪女の研究を行なっており、テレビ出演やコラム連載なども行なっている。著書に「NOと言えないあなたの気くばり交渉術」(ダイヤモンド社)「悪女の仕事術」(ダイヤモンド社)「悪女の恋愛メソッド」(大和出版)などがある。株式会社アップウェブ代表取締役・悪女学研究所所長・早稲田大学オープンカレッジ講師・日本社会心理学会会員
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