今回は、アートを暮らしに取り入れやすくするオンラインショップ「FAVORRIC(フェイバリック)」。
使い手、作り手、売り手。みんなにとっての「こういうのがあったらいいな」が詰まっている
パッと目をひくデザイン性の高いインテリア・雑貨アイテムというのは、買い手にとってはちょっぴりハードルが高く感じられるものですし、売り手にとっては在庫を抱え、廃棄リスクを負うものでもあります。
そんな両者の葛藤に着目し、「デザインを楽しむ豊かさを世界に広げよう!」と2021年7月に誕生したのがオンラインショップ「FAVORRIC」。お気に入り(favor)を生み出す工場(fabrica)となりたい、との想いが詰まったマーケットプレイスで、国内外で活躍する写真家やペインティングアーティストの作品を、日本各地の高品質な生地、工芸技術と結びつけて生み出したホームグッズを展開。
紙にアクリルと型抜きでコラージュをした、おくまゆみさんの作品を、ジャカード編みで表現したニットブランケット「ライオン」8,712円(税込)。柔らかなアクリルウールの混紡糸を使用した、肌触りのよい一枚。「アーティストは表現の幅を広げられますし、生活者は“モノ”として生まれ変わったアート作品と暮らすことができます。アーティストの想いや個性、生産者の技術が散りばめられた商品は、お客さまにとって特別で、長く愛用いただける存在となるはずです」(代表取締役・福原大佑さん)
左:「永遠に続く何処か、終わりのない何か」を表現したタカノカツラさんのドローイングをクッションカバーに。「波と月」4,620円。右:抗うことのできない時の流れ、朽ち果てる直前のその瞬間の美しさをとらえたNamiko Kitauraさんの写真を転写したクッションカバー「FragmentⅡ– series ‘Hydrangea’」4,884円(ともに税込)。独自のデジタル技術により、少量生産を実現
個性あふれるアイテムの在庫を抱えるリスクを軽減させるポイントとなっているのは、少量生産を可能にする独自のデジタル技術。デジタル捺染技術を導入したことにより、効率的に複数のデザイン、サイズのプリントを施すことが可能となり、同じデザインの大量生産ではなく、バリエーション豊かなデザインを少量ずつ、ムダなく生産できるのです。
「デジタル技術を採用しているとはいえ、色の再現性はなかなか難しく、生地により仕上がりが異なるため、作品と異ならない範囲で色調整をする必要があり、1点ずつ仕上がりを確認しながら商品化しています」(福原さん)
小さな花籠をイメージしたkotohari|藤丸枝里子さんの豆皿「HANAKAGO1|露草」2,200円(税込)。クッションカバーやランチョンマット、ブランケットなど、思わず「かわいい〜」という心の声が漏れだすアートなアイテムが、すでにたくさんラインナップされています。これから数年内に参加アーティスト100名を目指しているそうなので、サイトをちょくちょく訪れ、アーティストの参加状況と新製品チェックを欠かさずに。
[FAVORRIC]