日本人よりも日本のことに詳しい外国人に会うと、驚かされることがあります。


ニューヨークで東北の食材を紹介するイベントを開催

そんな外国人による、日本食のイベントがニューヨークで開催されました。それが、とんぶり、ジュンサイ、干菊、いぶりがっこ、棒鱈、しょっつる......日本でもなかなか口にしないような、伝統的な東北の食材や料理を紹介するセミナー&試食会「東北からのレシピ(A Taste of Tohoku)」。


ニューヨーカーが、日本食を世界へ発信!

講師は料理研究家のエリザベス・アンドウ氏(生粋のニューヨーカーで、安藤はご主人の姓)。エリザベスさんは大学卒業後、日本へ渡り、柳原料理教室で日本料理を習得。これまでに日本食に関する本を5冊執筆、そのすばらしさを世界各国に向けて発信しています。

東日本大震災が起こったとき、東京にいたというエリザベスさん。その混乱を目の当たりにする中で「東北のために何かしたい」と思い立ち、東北の伝統的な食材や料理を研究し「希望(KIBO Booming with Hope: Recipe & Stories from Japan's Tohoku)」というEブックにまとめました。

本の収益の一部は復興支援のために寄付されています。また、このイベントを開催した日米交流団体「ジャパン・ソサエティー」でも、これまでに1,312万ドル以上の寄付を集め、被災地で活動するNGOの活動資金に充てています。

このイベントに参加した多くの人が「和食に興味があるけれど、復興支援につながることがうれしい」とコメント。震災から2年以上経った今も、こうやって海外からの支援がさかんに行われていることに、感謝の気持ちでいっぱいです。

ここで、この本に掲載されているレシピをひとつ紹介します。

松の実白和え(Pine Nut Tofu Sauce)レシピ(c)Elizabeth Andoh

<材料> 
・豆腐:1/4~1/3パック
・松の実:1/4~1/3カップ
・塩:ひとつまみ
・みりん:少々
・リンゴ:小1個、角切り
・アプリコット、クランベリー、ブルーベリーなどのドライフルーツや柿など、粗く刻んで1カップ分

<作り方>
(1) 豆腐を約1分間ゆでる。松の実はこんがりと焼き色がつくまで炒める
(2)フードプロセッサーに豆腐と松の実を入れてなめらかにし、みりんと塩で味を調える
(3)食べる直前に(2)のソースと果物を和えて、出来上がり!

伝統的な和食レシピに、米国で馴染みのある食材を組み合わせていて、逆に日本人には新鮮。ぜひ試してみたいアイデアです。

photo by Thinkstock/Getty Images

(太田あや)

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