新島八重をはじめとした福島県、会津の地に、人に宿る深い愛情と信念の強さを、県内各地に受け継がれる伝統の技術で表現された品々。
各県の特産品に触れると、土地柄や、ときには人柄まで伝わってくるような印象を受けるのですが、八重セレクションのイメージカラー・ピンクと黒が、その印象を際立たせています。
先日、「大和撫子の生き方クローゼット」で紹介した鈴木あゆみさんのお店会津のうつわ 工房鈴蘭からは、伝統工芸・会津漆器の技術をグラスに施したコレクション「漆のグラス」。
明るいピンクには、若き日の八重、落ち着いた「さくら色」には母のような優しさ、漆黒は信念の強さと覚悟、白には、その生き方から放たれる輝きと女性としての美しさを投影したのだそう。
江戸時代からの歴史をもつ会津木綿を現代風にアレンジした「会津木綿ストール yae」(IIE)。会津木綿は、ドラマで八重をはじめとした女性たちが着ている着物の縞柄が一般的。控えめな印象を一新した色づかいがとても魅力的です。
「ならは着物ぞうり」(ならは盛り上げ隊)は、使われなくなった着物を材料に、会津のわらぞうりの達人から手ほどきを受けて丁寧に編み込んだもの。米どころの会津では、収穫後のわらを再利用する技が残っています。私も幼い頃、近所のおじいちゃんおばあちゃんに習ったことを思い出しました。
「会津木綿ストール yae」と「ならは着物ぞうり」は、どちらも、震災で被災し、会津地域に避難しているお母さんたちの手仕事によるものです。
手仕事ってその人の思いが宿るもの。この2つの商品からは、福島のお母さんたちの強さとやさしさが伝わってくるような気がします。
今回八重セレクションに選出されたのは、クラフト部門12品、スイーツ部門2品の全14品。第二次募集もされているそう。これからも福島から素敵な商品が届くのが楽しみです。
ご紹介した商品は、東京駅近くの福島県八重洲観光交流館や福島県公式ネットショッピングモール・キビタン広場(4月下旬 取扱開始予定)で購入できます。
[福島県八重洲観光交流館]
住所:〒104-0028 東京都中央区八重洲2-6-21 三徳八重洲ビル 1F
TEL:03-3275-0855
営業時間:10:00~19:00
最寄駅:東京駅
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(渡部えみ)