誰でもイライラしたりクヨクヨしたり、感情に流されることってあります。頭では「後悔したってはじまらない」とわかっていても、「でも、あの時ああしていれば」とついクヨクヨ......。
ひと言付け加えるだけで、気分がすっきり
そんなイライラ・クヨクヨから、簡単に抜け出すおまじないがあるんです。それは、「と思った」のひと言を付け加えるということ。
「でもあの時ああしていれば......、と思った」と過去形にしてしまえば、その感情は過去になるので、気持ちの切り替えがしやすくなります。はじめから無かったことにするわけではありません。きちんと感情は受け止めることで、「自分はこういうことに怒るのだな」というように、自分を知るツールになるわけですが、かといって感情に執着していても、先に進めません。
そうやって感情を受け止めたうえで気持ちの切り替えができれば、次に目指したいのは、そのどうにもならない感情自体を次から次と自ら創り上げない精神状態にすることです。
心と行動を一致させる方法
そもそも心や身体がブレるときというのは、心と行動が一致していないとき。たとえばお茶を飲んでいるのに、感情や思考に溺れていた場合、気づけば「もうコップのお茶がなくなっていた」ということがあります。つまり「お茶を飲んでいる」という自分の行動や姿が見えていなかったということです。それは言い換えると、目の前のことをおざなりにしてしまっている証拠でもあるのです。
そこで心と行動を一致させるためにはどうすればいいのかというと、これまた簡単、今の自分の行動や姿をひと言で説明する、だけなのです。たとえば「今、お茶を淹れている」や「今、歩いている」など。「今」に意識を向けるのです。もちろん考えるべきときは、何かをしながらではなく、その考えるべきことに集中すればよいのです。
今の自分の行動や姿に意識を向ける習慣をつけることで、心と身体が一致し、ブレにくくなくなります。すると、ひとつひとつの所作にも心が込もるようになります。そんな人は、品があってとても美しいものです。精神の安定が美しさにもつながるなら、この簡単な方法、試す価値ありです。
photo by Thinkstock/Getty Images
(知恵子)
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