今回は、睡眠改善効果が認められたナスについて。
捨てられることが多いナスを救いたい
焼いてよし、煮てよし、揚げてよし。とろとろの食感がたまらない、ナス。筆者個人の「好きな野菜ランキング」で上位にいたため、ナスは加工用途が少なく、需要が低迷していて、廃棄されることが多い野菜だと聞いて驚きました。
国内外で1,000年以上にわたって愛されてきたナスの需要喚起をし、ナス廃棄量を低減させよう! と設立されたのが、ベンチャー企業「ウェルナス」(すてきなネーミング!)。2017年の創業以来、ナスの機能性を追求し、研究を続けてきました。そしてこのほど、ナスに睡眠改善効果があることを発見したのです (※) 。
ナスが特別豊富に含有する成分に、新効果が認められた
睡眠改善効果をもたらしたのは、ナスが持つ、コリンエステル。そもそもコリンエステルは生鮮食品や加工食品を問わず、自然界に広く分布している物質なのですが、ナスには特に豊富に含まれていて、トマトやピーマンなどその他の栽培野菜と比較すると、なんと約3,000倍。
ナス由来コリンエステルはすでに血圧改善作用および気分改善作用が実証されてきましたが、今回、この自律神経調節機能に着目、研究を発展させ、睡眠改善効果の実証に至ったのだそう。
ナス由来コリンエステルを含むナス粉末摂取による全睡眠時間延長効果臨床試験では、ナス由来コリンエステルを3.5mg含有するナス粉末を5日間継続摂取。被験者の睡眠レベルを、脳波計を用いて測定したところ、ナス粉末摂取において、全睡眠時間(入眠から起床までの時間)が有意に延長しました(上図)。
また、入眠時間は約1時間早まったとのこと(下図)。ナス由来コリンエステルの自律神経調節機能によるリラックス効果で、睡眠時間の延長と速やかな睡眠導入が実現したと考えられます。
ナス由来コリンエステルを含むナス粉末摂取による入眠時間改善効果(矢印は各群の中央値)ウェルナスでは、ナス由来コリンエステルのサプリメントを販売中。効率よくサプリで摂取するのもよいですし、ナスを調理して摂るのももちろんOK。睡眠マネジメントの一環として、ナスを積極的にいただきましょう。
(※)ナス粉末睡眠改善作用評価試験(臨床試験)(H30年度研究開発型ベンチャー支援事業/NEDO Entrepreneurs Program(以下、NEP)研究受託者:ウェルナス)より。参考
ナスをおいしく食べよう
ZEBRA(イタリアのナス)をレンジで3分蒸して【こぐれひでこの「ごはん日記」】
[ウェルナス]
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いまなすのじきじゃねーよ