無機質な空間を一瞬で和ませてくれる花。でも、一点の汚れもない花びらや葉、季節に関係なく手に入るバラって逆に不自然かも......? 

花は見た目の美しさがすべて。いつでもたくさんの種類が手に入るようにハウス栽培を行い、商品として流通させるためには傷みや虫食いがあってはいけません。こうした理由から、生花業界では農薬の使用を避けることはできない、と言われてきました。


農業のように、花でも有機栽培

しかし最近では、農業と同様に減農薬や有機栽培の花農家が増えています。「花・さきはひ」もそのひとつ。花咲人・神足千尋(こうたりちひろ)さんが「季節に合った花を咲かせたい。もっとお花を楽しみたい」という思いで、2010年に横浜・瀬谷区の畑から始まったお花屋さんです。花を育てている畑は都内近郊の空き地などで、ビニールハウスも使わない露地栽培(ろじさいばい/温室など人工的な栽培ではなく、自然の土地や畑などで栽培すること)だというから驚き。できるだけ農薬を使わない季節の花でアレンジメントを行っています。

厳しい自然を乗り越えて咲いた花は、ありのままの姿で凛と輝く美しさがあると言います。たくましく慎ましい「野の花」に心惹かれる......そんな人は思わず共感してしまうはず。こうして咲いた花は、カフェやギャラリーでの展示販売やギフトでの購入が可能です。(購入できるお店はこちら>>)また、生分解するエコ容器の育苗キット「hug.」はベランダ栽培や贈り物に◎。思いを受け継いで大切に育てたくなります。 


初心者向けアレンジメントのワークショップ開催

4月20日(土)には「花・さきはひ」神足さんによるワークショップ「野の花&ハーブのビンテージカップアレンジメント」が開催されます。このワークショップは、自然療法ショップ・ニールズヤードによる初心者向けのイベント。(過去のイベントの様子はこちら>>)英国のアンティークマーケットを巡って集められたヴィンテージカップに、神足さんの畑直送の野の花やハーブをアレンジ。もちろんお花もカップもお持ち帰りできます。

屋号の「さきはひ」とは古語で幸福・幸運を意味する「幸せ」の語源だそう。自然の環境で育ったお花は、それを愛でる私たちまで幸せにしてくれそうです。

野の花&ハーブのビンテージカップアレンジメント
日時:4月20日(土)午前の部 11時〜12時30分・午後の部 14時30分~16時
受講料:5,000円(花材・税込)
問い合わせ先TEL:ニールズヤード スクール事業部 03-5772-2266(10時~18時)

花・さきはひ,hug.

photo by Thinkstock/Getty Images

(松浦松子)

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