ベースメイクとポイントメイクのセオリーは、フルコースだとかなり工程が多く時間もかかってしまいます。ちょっとそこまで行くだけのときにはどうすればいいのでしょうか?
ヘア&メイクアップアーティストの村上綾さんに伺いました。
これだけあれば! 3つのアイテム
メイクアップは大変です。下地、ファンデーション、コンシーラー、ハイライト、パウダー、アイブロウ、アイシャドウ、アイライン、マスカラ……と延々あるプロセス。
時間に余裕があれば楽しめるものですが、買い物や犬の散歩など近所に出かけるだけ! なんてときもあります。
最低限これだけはやれば大丈夫な超簡単メイクはあるのでしょうか?
村上さん :
超ミニマムなメイクであれば、メイクアップベース、アイブロウ、リップの3点を抑えておけば大丈夫。これなら5分あれば仕上がります。
なんと、肌はメイクアップベースのみ! どんな点に注意して選べばいいのでしょう? ファンデーションは本当にいらないのでしょうか。
村上さん :
メイクアップベースは、UVケア機能とトーンコントロール機能の2点が備わっているものが理想。まず、UVケアは必ずしていただきたいです。
さらに、トーンコントロール機能があれば、色ムラなどを整えて美しく見せることができるので、ひとまず肌は合格レベルに持っていくことができるでしょう。
スキンケア感覚で、手で伸ばせるクリームタイプのほうが肌になじみやすく、仕上がりも美しいそう。
時間に余裕があれば部分的にファンデーションやコンシーラーを重ねるとよりきれいです。
眉メイクで最低限やるのは「穴を埋める」こと
次にアイブロウですが、簡単に描くためのコツはありますか?
村上さん :
ペンシル、マスカラ、リキッドなど、さまざまなツールがあるなかで、適切なものを選ぶことだと思います。最低限の眉メイクで考えなければいけないのは、“穴”を埋めること。
毛があるはずの部分に描き足すことが最も大切です。眉尻が足りない人はペンシルを使うといいですし、形はきれいだけど毛がまばらな人はリキッドを使うとうまくいきます。
マスカラで毛流れを整えたりニュアンスカラーで遊ぶ前にすることは、まず「空洞を作らないこと」なんですね。眉が決まると一気にONのスイッチが入ります。
血色は、チークではなく唇で表現する
最後にリップです。アイシャドウやチークよりもリップが重要なのはなぜなのでしょうか。
村上さん :
唇は、年齢とともに色が失われていくパーツ。色がないと途端に疲れて見えてしまうから、必ず色を補ってあげる必要があるんです。
色を選ぶときのポイントとしても、血色感は最重要です。
血色を補う、というとついチークを連想してしまいがちですが、口もとにきれいな血色感が入るとチークを入れずとも顔全体の印象はパッと明るくなります。覚えておきたいテクニックです。
村上さんおすすめ! ベース、リップ、眉アイテム
m.m.m スキンエクスパート
m.m.m スキンエクスパート 25g 2,970円(税込)どんな肌色にもなじみ、美しくナチュラルな美肌に仕立ててくれるクリーム下地。肌の色ムラやくすみを絶妙な透け感のあるベージュでカバー。
SPF50+・PA+++で紫外線からもしっかりと素肌をガードします。
SUQQU バイブラント リッチ リップスティック
SUQQU バイブラント リッチ リップスティック08 冴褐色 5,500円(税込)ひと塗りで唇に密着してあざやかに発色するソフトマットなルージュ。
08は軽やかなオレンジブラウンで、血色感をしっかりと演出しながら表情にしっくりとなじむカラー。可憐さと大人っぽさのバランスが絶妙な人気色です。
Elégance アイブロウ スリム
Elégance アイブロウ スリム GY11 4,180円(税込)日本人の黒眉になじみやすいグレイッシュなダークカラー。1本1本細く描くのも、太くしっかりと描くのも簡単。
ぼかしたり、とかしたりできるスクリューブラシ付きで、テクいらずで、ナチュラルな美しい眉に仕上がる。
Elégance アイブロウ リクイッド
Elégance アイブロウ リクイッド WN51 4,180円(税込)程よい赤みの入ったおしゃれなワインブラウン。筆の細さとコシが秀逸で、極細の毛を1本1本を美しく描くことができる。
プロの愛用者も多く、数々のベストコスメに輝いた逸品。
メイクアップベース、アイブロウ、リップ、この3点だけを外さなければ大丈夫! と思えば気が楽になりますよね。
ミニマルなメイクはおうち時間にも役立つのでは? ぜひトライしてみてください。
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村上綾さん
ヘアメイクアップアーティスト。1985年大阪生まれ。株式会社ALBIONに入社後、ヘアメイクアシスタントを経て2010年に独立。現在、雑誌や広告のヘアメイクを中心に幅広く活躍中。かわいさとモードの絶妙なさじ加減に、編集者や女優、モデルたちからのラブコール多数。
Photo by Getty Images
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