ということで、今回は、「着物のヘアメイク」の簡単なポイントについて、ヘアメイクアーティストの安並幸江さんに伺いました。
シンプルにまとめた髪も、髪飾りで着物ヘアに。大きめのものも着物にはなじみます。
着物にはボリューム感のあるヘアスタイルで!
着物とヘアスタイルのバランスについて、「着物は布をまとうように重ね着するため、平面的で重厚感があります。ヘアにもボリューム感があるほがバランスがよくなります」 とのこと。 ボリュームを出す位置としてポイントとなるのが "トップ" の部分。まずはトップにボリュームを出すと華やかな雰囲気になるそうです。
方法は簡単。「トップ部分の髪を取り分け、ねじってボリュームを出し、ピンでとめる」だけです。よりきれいにボリューム感を出せる、髪の取り分け方のポイントをイラストで教えていただきました。こちらは、どんな髪の長さの人にも共通するポイントだそうなので、ぜひ試してみてくださいね。
◆5分でできる着物ヘアアレンジ
<用意するもの>
くし(ブラシ)、ピン2本
<アレンジ方法>
(1)毛の取り分ける量がポイント!
正面から見て、 黒目の外側の延長線上(イラスト左上)と、横から見て、耳の付け根の延長線(右上)、そして、上顎と耳の付け根の延長線上(左下)を取り分けます。
(2)あとはピンで留めるだけ
(1)で取り分けた毛束を、ねじりやすい方向にねじリ、上方向に少しスライドさせボリュームをだし、 ピンで留めます。ピンはクロスさせる様に2本打っておくと固定され、くずれにくくなります。
ちなみに、私がふだん愛用しているのが、飾り付きのピンや、コサージュの髪飾りです。前髪を流してこめかみあたりでピン留めしたり、まとめ髪の後頭部(下の方)に大きめの髪飾りをつけたり。 ふつうに結んだヘアでも、簡単に着物に似合うキュートな印象に変身できます。
さらに、メイクも、着物のときに気をつけるポイントが。肌質はパウダーなどでマットな仕上がりに、目元などを中心に、全体に明るい印象に仕上げると上品な着物メイクになるそうです。着物に入っている色を差し色としてアイシャドウに使うのも、おしゃれに見えてオススメですよ。
(あまやゆか)