加齢とともに増えてくる「爪」の悩み。爪自体が薄くなり、欠けやすくなったり、表面の縦筋が目立ったりするときは、3つの栄養素が欠けている可能性があります。

管理栄養士のウィリアムズ早苗さんが、食事面から丈夫で美しい爪をつくる方法を教えてくれました。

爪は健康のバロメーター

「爪は健康のバロメーター」とよくいわれるのは、その人の健康状態がわかりやすくあらわれる部分だから。爪が薄くなる、すぐに欠けたり割れたりする、表面の凸凹が目立つ、ヒビが入っている──これらはすべて、爪の健康状態が悪化しているサインです。

ウィリアムズ早苗さんいわく、爪の主成分は「ケラチン」というタンパク質の一種。薄いピンク色で表面にツヤがあり、丈夫で割れにくい爪を育てるには、タンパク質をはじめとする栄養素をしっかり補う必要があります。

爪の健康に役立つ「3つの栄養素」

ウィリアムズ早苗さんによると、健康的な爪のために欠かせない栄養素は次の3つです。

1.タンパク質

主成分である「ケラチン」は、たんぱく質の一種で、丈夫で健康な爪を作るためにはたんぱく質は必要不可欠です。

(「Diet Plus」より引用)

爪はもちろんのこと、髪や肌の美しさを保つためにも、タンパク質はしっかり摂りたいところ。タンパク質が豊富なのは、主に肉類、魚介類、大豆製品、卵類です。

2.ビタミンB2

発育のビタミン」と言われ、成長促進に関与し、細胞の再生を促進するため、爪や髪の毛を健康に保ちます。また、脂質をエネルギーに変えるためにも必要なので、ダイエット中にも是非摂り入れたい栄養素です。

(「Diet Plus」より引用)

レバー、さば、うなぎ、納豆、卵などに豊富だというビタミンB2。ダイエットにも役立つというのは朗報です。

3.亜鉛

亜鉛は、爪の主成分である「ケラチン」の合成に必要なミネラルです。不足すると、爪が割れやすくなったりします。

(「Diet Plus」より引用)

タンパク質はしっかり摂っているのに爪が割れやすい人は、亜鉛が不足しているのかもしれません。牡蠣、牛肉、レバーなどは、亜鉛をたっぷり含む優秀食材。レバニラ炒めや牡蠣料理は、スタミナとともに爪の丈夫さも底上げしてくれるようです。

体調管理を心がけたい今、日ごろから自分の爪をチェックしておくことは大切なことです。目に見える「爪」が丈夫になれば、体の内側も元気になってきているサイン。ぜひ3つの栄養素を毎日の食卓にプラスしてみてください。

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ウィリアムズ早苗(ウィリアムズ・さなえ)さん
管理栄養士。大学卒業後、食品会社にてメニュー開発を経験。現在はオンラインでの栄養指導や、メディアでの執筆をおこなっている。私たちが抱える、食や健康に関しての問題点に注目し、解決の糸口となるようなお手伝いをすることをモットーにしている。

Diet Plus

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