糖質制限、脂質制限、〇〇だけダイエット、など健康や減量を目的に食事を改善しようとしても、これまでの習慣を大きく変え、ガマンし続けてしまうようなやり方では長続きしません。
積み重なったストレスが抑えきれなくなり、かえって暴飲暴食を繰り返す日々……なんてことになったら本末転倒です。
Google社がビュッフェ形式で展開しているカフェテリアでは、社員の食習慣をより健康的なものにするためにさまざまな工夫が行われているそう。
その結果、毎日2,300人が朝食にサラダをとるようになり、2017〜2018年にかけてはシーフードの消費が85%アップ、水の消費量が砂糖を含む飲み物の消費量の5倍も多くなったとのこと。
今回は、Mediumの記事で取り上げられている同社の取り組みのなかから、私たちの生活でも取り入れられそうな取り組みをいくつかご紹介します。
1.お皿を見直す
Googleでは、ビュッフェ用のお皿は少し小さめのものを用意しています。
ビュッフェではつい食べきれない量を取りすぎてしまい、結果食べ過ぎてしまうことが多いものですが、これだと量を適切にコントロールしやすいのかもしれません。
また個人的には、大きなお皿に1/2程度盛られた料理と、小さめのお皿に満杯に盛られた料理では、視覚的にも後者のほうが食後の満足感に繋がりそうだと感じました。
ちなみに私は普段からお気に入りの器、食器を利用して食事の時間の満足度を高めるようにしています。
「満腹感」ではなく「満足感」を意識してみると、食習慣を変えるきっかけがつかめるかもしれません。
2.野菜を最初に並べる
Googleのカフェテリアのビュッフェでは、お肉やスイーツの前に、必ず野菜が並べられています。
これはお肉やスイーツを盛り付けようと思ったときにはすでにお皿が野菜料理でいっぱいになっているため、結果的に全体の食事量のなかで野菜を食べる比率がアップする、という仕組みを狙っているそう。
自宅でビュッフェ形式、は難しいかもしれませんが、まずは野菜料理でお腹を満たす、という方法は真似できそうです。
ベジファースト、とも言われる通り野菜を先に食べることで血糖値の上昇を緩める効果もあるようですから、これは一石二鳥とも言えそうですね。
何か食べるのをやめようとすると無理をして辛い気持ちになりますが、「何か別のものに置き換える」ことを試すと、気持ちよく続けられるかもしれません。
例えば、スナック菓子をやめられない人は、いきなり全てやめるのではなく、お菓子を食べる3回のうち1回をフルーツやナッツにしてみる、そうすると自然とスナック菓子を摂取する量は減ります。まずはそこからでOKです。無理なくできる置き換えを考えてみてください。
3.過食を避けたいものは手の届きにくい場所に置く
Googleではジュースやスナックの配置にもひと工夫しています。
水やフルーツは比較的すぐに取りやすい場所に置いているのに対し、砂糖入りの飲料や、ついコーヒーのお供に手にとりがちなクッキーやスナック菓子は、カフェテリアの中でも少し取りづらい場所にあえて置いておくのだとか。
そんな単純なことで……? と思う方もいるかもしれませんが、これは私も実際に効果を実感した方法なのでとても納得感がありました。
どうしてもスナック菓子をやめられなかった時期、お菓子を常にすぐ視界に入るキッチンの棚から別の部屋のクローゼットの奥に移動させてみたんです。
すると、あまりに単純すぎて自分でも驚いたのですが、そのお菓子が視界に入らなくなったことで意識をする回数も減り、無闇にお菓子を手にとることがなくなりました。
人は案外「食べたいと思うから食べている」のではなく「そこにあるから食べている」ことも多いのかもしれないなと気付かされた経験でした。
食習慣を「仕組み化」してみる
いずれもそんな些細なこと? と思いがちですが、その積み重ねが積もれば日々の習慣になり、大きな結果に繋がります。
まわりからみると気づかないほど小さな変化をいろいろと仕組み化することで、無意識に取り組めることがコツなのかもしれませんね。
これまでいろんな方法を試したけどうまく続かなかった……という方。もし今回ご紹介した取り組みのなかでこれならできるかも? といったことがあれば、ぜひ新たにトライしてみては。
人は習慣でできています
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コメント
コメントを書く(ID:31484489)
なんだ肉食用のダイエット喚起か…そもそもビッフェ形式自体を辞めて定量式にすれば済む話なんだよな
(ID:997922)
体質改善でなくて心構えになっている件について
(ID:25369983)
まず一日で消費できるカロリーより多く摂取するな