米国疾病対策センター(CDC)によると、コーラなどの砂糖入り飲料、フルーツジュース、スポーツドリンクを飲むと、不要なカロリーの過剰摂取につながり、太る原因になってしまうんだとか。
逆に、低カロリーの飲み物を飲めば、代謝アップ、血糖値の安定、食欲の抑制といった真逆の効果が期待できます。残念ながら、低カロリー飲料を飲むだけで一夜にして体が激変するなどという奇跡は起こりませんが、生活習慣も見直しながら、今回紹介するヘルシーなドリンクを試してみて。きっとダイエットへの道が開けるはずです。
1. 水
当たり前ですが、水はカロリーがないので太りません!
それだけでなく、H2Oにはダイエットに効果的なさまざまな特性があるんです。水を飲むと10分以内に、安静時エネルギー消費量(安静時に消費されるカロリー量)が24~30%増えることが、研究によって示されています。
腎臓や肝臓機能の促進、水分補給による食欲抑制といった効果も期待できます。実際、空腹と喉の渇きを混同している方も多いんです。チョコレートに手が伸びそうになったら、まずは水を一杯飲んで様子を見ましょう。
2. 緑茶
緑茶には脂肪燃焼に効果的な2種類の成分、カフェインと抗酸化物質が含まれます。
カフェインはカロリー消費を助ける刺激物で、運動時のパフォーマンスを高めてくれます。緑茶1杯に、24~40mgのカフェインが入っています。緑茶にはもうひとつ、エピガロカテキンガレート(EGCG)という強力な抗酸化物質が含まれ、代謝を活性化して、体内の脂肪分解を促してくれます。
3. レモン水
レモン水に代謝促進や解毒作用があるかどうかは、証明されていません。ただ、水だけだと味気なく飽きてしまう人が多いので、レモン汁を数滴加えれば、低カロリーで風味も楽しめます。
日中、水をたっぷり飲むのに苦戦しているという方は、レモンの絞り汁を垂らして飲んでみるといいでしょう。また、レモン汁にはビタミンCがたっぷり入っているので、免疫を高める、鉄分吸収を助ける、一部のがんのリスクを下げるといった効果も期待できます。
4. ジンジャーティー(生姜茶)
強力な根である生姜は、脂肪を取るというより、ダイエットの妨げとなる症状を改善してくれます。たとえば、生姜には抗酸化作用と抗炎症作用があり、血管の損傷を防いだり、太りすぎによるストレス要因を予防してくれます。
ジンゲロールと呼ばれる成分により、血糖値の改善や悪玉コレステロール値の低下も期待できます。食事の前に生姜水を飲むことで、満腹感を感じやすくなるとする研究もあります。
5. フェンネルウォーター
太る原因となりうる消化不良の改善に役立つフェンネルウォーターは、ダイエットにぴったり。
フェンネルシードの抗菌作用が胃腸を健康に保ち、食べ物の消化が楽になります。健康エキスパートたちは、フェンネルには食欲抑制作用があると主張していますが、科学的にはまだよくわかっていません。とはいえ、甘くて低カロリーなので、特にリコリス菓子が好きという方にはおすすめのドリンクです。
6. アップルサイダービネガー
アップルサイダービネガーには脂肪を分解してくれる成分、酢酸が含まれます。酢酸にはほかにも、代謝の促進、インスリン値の低下、食欲抑制といった効果があります。
1型糖尿病患者を対象に行ったある調査では、アップルサイダービネガーによって、胃内の食べ物の消化スピードが遅くなったという結果が出ています。飲み物にアップルサイダービネガーを数杯入れれば、満腹感が長く続くでしょう。
ただし、酸が強い飲み物は、歯をむしばんだり、胸やけを悪化させる恐れがあるので、飲みすぎには注意が必要です。
次回の『Prevention』に続きます。
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