突然、襲われる脳卒中。
「脳卒中は年齢に関係なく起こります」と言うのは、コロンビア大学神経学教授で米国心臓協会の次期会長であるミシェル・エルカインド医師。
「実際に50歳以下の世代で脳卒中による入院が増えています。高血圧が最も重要な危険因子で、これは降圧治療によって下げることができます。検査を受けて、治療しましょう」とエルカインド医師は言います。
加えてエルカインド医師は、もし症状があれば迅速な行動を取るように言います。「脳卒中が発症したら、時間とともに脳細胞が破壊されます。1分ごとに200万が死滅します」(エルカインド医師)。
前回は、運動習慣があるにもかかわらず、突然の脳卒中に襲われた38歳の女性、ローラの手記をご紹介しました。今回は、脳卒中の5つのタイプをまとめます。
虚血性脳卒中(脳梗塞)
image via shutterstockローラのケースのように、虚血性脳卒中が脳卒中の全体の87%を占めると言われます。脳の中に元々ある脂肪性の沈着物が動脈に詰まり、脳に十分な血液と酸素が供給されなくなることで生じることがあります(脳血栓症)。
さらに、脂肪性の沈着物が別の動脈から剥がれ、脳の血管へと運ばれて、詰まることもあります(脳塞栓症)。
出血性脳卒中(脳出血)
image via shutterstock脳の血管が加齢や高血圧などによってもろくなり、破れて出血します。
一過性脳虚血発作(TIA)
image via shutterstockミニ脳卒中として知られるTIAは、脳内の血管の中で、小さな血栓が一時的に血管に詰まり、何らかの理由で再び流れ出す発作です。その後大きな脳卒中の発作を起こすサインです。
脳幹梗塞・脳幹出血
image via shutterstock読んで字のごとく脳幹部で起こる脳卒中で、体の両サイドに影響が及び、意識はあるけれど体が動かなくなる、いわゆる「閉じ込め状態」になります。
潜因性脳卒中
image via shutterstock原因疾患の明らかでない脳卒中です。
脳のトラブルはいろいろ
若い人にも関係ある「高血圧・低血圧」。めまい、吐き気を感じたら…
Laura Pugh, As Told To Peter Moore /I Ran 8 Half Marathons. Then, at 38, I Had a Stroke./STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)