寒さや暑さでぐったりしていないか、嘔吐していないだろうか……。健康で安全に過ごせているか心配になります。
猫を家に留守番させている飼い主は、実に81%にものぼるそう。そんな忙しい人々のために、離れていても猫の様子を把握でき、飼い主の不安も解消できるテックツールを見つけましたよ。
多忙な飼い主のかわりに見守ってくれる
「Catlog(キャトログ)」は、外出中でも愛猫の様子を見守ってくれる、スタイリッシュな首輪型のウェアラブルデバイス。
たとえば「室温24度のリビングルームで遊んでいます/寝ています」など、愛猫が今、どんな環境で、どんな行動をしているのか(走る・歩く・食事・睡眠など)をスマホで逐次知ることができます。
ペットの見守りといえば監視カメラアプリが知られていますが、死角に入れば映らなくなるし、細かいところはわかりにくいもの。その点Catlogなら、ほぼリアルタイムで猫の活動がデータで見られるんです。
単に見守るだけでなく、猫の健康管理に役立つこともポイントに。猫の毎日の行動はグラフで可視化され、運動量の変化や、ご飯を食べる回数の変化などの推移がわかります。
動物は具合が悪くても言葉で訴えることができないから、不調に気づきにくいもの。「最近、食欲がないのかな」と客観的に把握できれば、改善や病気の予防にも役立ちそうですね。
またCatlogアプリのアカウントは、家族のみならず、獣医さんやシッターさんにもアカウントシェアが可能。プロと一緒にみんなで愛猫の健康を見守ることができるのは心強いです。
※Catlogは新しいプロダクトであり、リリース当初はさまざまな猫の行動データが十分に集まっていない状態からのスタートです。そのため、猫種や体重といった猫自体の個体差によって、飲食などの比較的複雑な行動が正しく分類表示できない場合があります。ユーザーの行動データをCatlog全体で蓄積・学習することで今後のサービスが成長していくとのこと。
アイデアの源は、動物行動学にあり
Catlogの開発者で、RABO代表取締役社長の伊豫愉芸子さんは、東京海洋大学と大学院でバイオロギング研究を専攻された方。バイオロギングとは、ペンギンやオオミズナギドリなどの生物に小型センサーをつけ、行動生態を調査する研究分野です。
実際にCatlogの開発には、バイオロギング研究の先端研究室である、東京大学 大気海洋研究所 海洋生命科学部門 行動生態計測分野の佐藤克文教授らがアドバイザーとして参画。
そして、そのバイオロギングの技術によって収集された複雑なログデータを、Catlogでは機械学習を用いた処理により実際の行動に分類・分析。はるか遠くの見えない動物の行動を見えるようにする研究から、Catlogのアイデアが生まれたんですね。
ちなみに社内には猫の社員も働いていて、つけ心地などの開発を担当しているとのこと。デバイスの首輪は首のカーブに沿って、猫が下をむいても重要な触覚器官であるヒゲに当たらないよう、猫にとっても心地よいデザインが追求されています。
毎晩、隣で眠る愛猫を見ながら、『どうかこの子と一秒でも長くいられますように』と祈っています。これを実現するために考案したのがCatlogです。──伊豫さん
愛猫が元気だと、飼い主も幸せ。もはや家族の一員でもあるかけがえのない存在、猫についても予防医療を考える時代がきたようです。
Catlog (基本セット)……16,280円 (税込)
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[Catlog, MASHING UP]画像提供:Rabo