冷蔵庫の中や買い置き棚に使えるものがあるかも。体調の悪いときに助けになる食材を医師陣に聞きました。
しょうが
「ウイルス性胃腸炎に効くのは生姜。生姜は、吐き気や嘔吐を抑えてくれ、急な腹痛や膨満感も和らげてくれます。臨床研究によれば、生姜に含まれる化学物質が胃や腸はもちろん、脳や神経系にも働きかけて吐き気を抑えてくれるのです。食事のスパイスとして使ったり、新鮮な生姜を噛んだり、生姜カプセルを飲んだりするとよいでしょう」と、ベイラー医科大学総合診療科准教授、マリア・C・メイジャ・デ・グラブ医師。
ココナッツオイル
「ニキビのある人は、肌が過度に乾燥する傾向があり、この乾燥が皮脂の分泌を促すきっかけになってしまうのです。そこで、サリチル酸を含む洗顔料でクレンジングした後にココナッツオイルを薄く塗ります。ココナッツオイルは抗菌性と抗炎症作用があり、ビタミンEを含む成分が、肌を保湿して、弾力性を持たせ、ニキビの痕やシミなどを治してくれるのです」と、マウントサイナイ病院皮膚科臨床助教のダイアン・マドフェス医師。
食塩水
「喉の痛みはほとんどウイルス感染により生じて、自然に治ります。でも、喉の痛みは不快。飲み込むときに炎症の悪化が起こることも。そうしたときには、大きめのコップにぬるま湯を準備。小さじ4分の1から2分の1の食塩を溶かして食塩水に。1日に数回うがいをすると、治りが早く。食塩は水を磁石のように吸着して、むくみを取ってくれてます。さらに、たんを軟らかくして、刺激物や細菌を洗い流してくれます」(メイジャ・デ・グラブ医師)。
ブラックストラップモラセス(糖蜜)
「硫化処理をしていないブラックストラップモラセス(糖蜜)は、すばらしい緩下剤(便秘薬)になります。大さじ1杯を毎日摂るか、水や飲み物に入れて混ぜて飲むのです。化学的に合成された緩下剤の代わりにゆっくり効果を発揮し、妊娠中の女性にとっても有用です。さらに、鉄とそのほかのビタミンB6、マグネシウム、銅、カルシウム、カリウム、マンガン、セレンなど多くの必須ビタミンやミネラルを含有」(糖尿病患者は糖蜜を避けるべきです)と、マウントサイナイ病院アイカーン医学部、内分泌・糖尿病・骨疾患の助教であるアシタ・グプタ医師。
酢
「綿棒を酢に浸し、1日に数回いぼに塗ります。ひりひりするときは水で薄めて。いぼは、表皮にウイルス感染して発症します。酢は酸性のために、増えるウイルスの感染した細胞に有毒に作用するのです」と、サンタモニカ、カリフォルニアの皮膚科医であるターニャ・コルメイリ医師は説明します。
玄米
「下痢でつらいときには、通常の2倍の量の水で玄米を炊いたうえで、炊いた玄米をこします。できたものが冷めてから飲みます。下痢で失われやすいナトリウム、カリウム、カルシウムなどの電解質を含有。そうして電解質を補うことで症状を緩和することができます」と、コネチカット州エンフィールドのナチュロパシック・ヘルスケア、自然療法医であるエイミー・ローテンバーグ医師。
シナモン
風邪になったら、シナモンで作ったお茶を試してみては。強い抗酸化作用があるのです。滅菌したビンにハチミツ1カップを入れて、二重ナベに入れて弱火で湯煎。15分弱い熱を通して、沸騰させないこと。粉末のシナモンを大さじ3杯、オールスパイスを大さじ1杯入れてかき混ぜます。それから二重ナベから取り出し、冷まします。できたもの大さじ1杯を、お湯に入れて冷めたら飲みます。これはカミ・マクブライドさんによるハーバルキッチンより。
フェンネルシード
「フェンネルの種は胃腸にたまったガスを排出してくれる作用があります。フェンネルシードはほとんどのスーパーマーケットのスパイス売り場にあり、消化の補助食品としてインド料理の食料品店でも販売されています。食事の最後に小さじ1杯の種子を噛んで飲み込むとよいでしょう」と、アンドルー・ワイル統合医療センター創設者で院長、Prevention監修ボードメンバーのアンドルー・ワイル医師。
アーユルヴェーダティー
「クミン、コリアンダー、フェンネルシードおのおの小さじ2分の1杯を、約1リットルの熱湯に浸します。魔法瓶の中にこして、日が暮れるまでに少しずつ飲みます。これがアーユルヴェーダ療法で、消化や睡眠を改善してくれて、心臓の動悸、ほてり、心配、不安を軽くします」と、ボーモントヘルス心臓病専門医のカビサ・チンナイヤン医師。
ニンニク
「研究では、ニンニクには免疫増強作用があることが示されています。ニンニク2~3かけをみじん切りにしたり押しつぶしたりして数分間そのまま空気にさらします。すると、アリシンと呼ばれる硫黄化合物が増加。アリシンにはウイルスや細菌を殺す抗菌剤のような働きが。加熱すると、アリシンの作用を失うので、調理の最後にニンニクを加えます」と、メリーランド大学医学部統合医療センター副所長のクリス・ダアダモ博士。
次回の『Prevention』記事に続きます。
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コメント
これを見ると胃腸に刺激を与えない様に辛みを抑えたタイカレー辺りでほぼ網羅できるな
喉の痛みに効くって事だけは知ってた「大根飴」
酷い喉風邪引いたとき試してみようと思って調べたら、
はちみつにつけた大根の方じゃなくて大根から染み出たエキスがメインだったと知って驚いたw
結構効いたので風邪かな?と思ったら大根とはちみつは常備しとくようになった。
軽い咳には龍角散のど飴。あとは薬
(ID:17958992)
クッソありがたい生活の知恵の記事で感謝