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高血圧や動脈硬化の危険性も。ダイエットによる「内臓肥満」を防ぐ方法

2020/01/18 06:30 投稿

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年末年始の食べすぎ・飲みすぎを反省して、集中ダイエットに取り組みたくなる季節です。でも、“すぐに結果が出る”ダイエットには要注意

管理栄養士のウィリアムズ早苗さんによると、「体脂肪は落ちずに筋肉だけが落ちる」という、厄介な状況に陥る恐れがあるようです。

無理なダイエットが「サルコペニア肥満」を招く

短期間で体重を落としたいとき、1回の食事量を極端に減らしたり、低カロリー食品ばかり食べる単品ダイエットに走っていませんか? こうしたダイエットに警鐘を鳴らすのは、管理栄養士のウィリアムズ早苗さん。加齢に伴い、無理なダイエットが「サルコペニア肥満」を招く可能性があるといいます。

「サルコペニア」とは、加齢により筋肉の量が減少すること。近年、高齢化が進む日本で関心が高まっていますが、じつは若い女性でサルコペニアになる人が増えているといいます。高齢者が運動をしなくなり、食が細くなることで加速する「サルコペニア」と同じ症状が、ダイエット中の女性にも起きているのです。

体重が減っても体脂肪は減少しない

“すぐに結果が出る”ダイエットを望むとき、多くの人は体重の増減に注目します。

しかし、「特殊な食事制限をする事で、肉、魚、大豆製品や卵に多く含まれるたんぱく質や野菜、海藻、きのこ類などに多く含まれているビタミンやミネラルの不足が起こりがち(「Diet Plus」より引用)」とウィリアムズさん。

この状態が続くと、体重は減るものの、肝心な体脂肪は減少する事はなく、逆にやせやすい身体作りに欠かせない骨格筋などの除脂肪組織が減る可能性があります。

(「Diet Plus」より引用)

やせたいのに体脂肪は落ちず、筋肉だけが落ちていくのが「サルコペニア肥満」。一時的に体重が減ったとしても、ダイエットをやめた反動で暴飲暴食しがちで、リバウンドしやすいというのも問題です。

知らないうちに「内臓肥満」に

「サルコペニア肥満」を発症すると、将来的にどんなリスクが高まるのでしょうか。ウィリアムズさんが指摘するのは次の2つです。

筋肉量の減少により身体機能が低下する。握力や歩行速度の低下、ふらつき、転倒が起こりやすくなる。 見た目が肥満に見えなくなることもあるため、知らないうちに内臓肥満が起こり、高血圧や動脈硬化などが起こる可能性もある。

(「Diet Plus」より部分引用)

ウィリアムズさんいわく、50代~60代で「プレサルコペニア」が生じる場合もあるそう。運動をしないで食事制限ばかりしていると、その危険性は増すばかりです。

「サルコペニア肥満」を防ぐ食事法

「サルコペニア肥満」を防ぐためにも、まずは毎日の食事を見直してみましょう。ウィリアムズさんが教える「サルコペニア肥満にならないための食事法」がこちらです。

1.毎食、タンパク質を1つは摂る

目安としては、肉類、魚介類は、「手のひらの指を含まないサイズ」程度として、大豆製品の豆腐などは「手のひらの指を含まないサイズに、手のひらの厚さ2倍」程度としましょう。(「Diet Plus」より引用)

2.一汁三菜の食事を心がける

筋肉のもととなるタンパク質を毎食摂ることと、一汁三菜の食事で栄養バランスを整え、新陳代謝を高めることが大切とウィリアムズさん。

体重の数値だけを気にするのではなく、筋肉量を意識して“やせやすい体”にしていくことが、健康的なダイエットの基本です。

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ウィリアムズ早苗(ウィリアムズ・さなえ)さん
管理栄養士。大学卒業後、食品会社にてメニュー開発を経験。現在はオンラインでの栄養指導や、メディアでの執筆をおこなっている。私たちが抱える、食や健康に関しての問題点に注目し、解決の糸口となるようなお手伝いをすることをモットーにしている。

Diet Plus

image via shutterstock

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