自分にとってルーティンな食べ方があるのは普通でしょう。多くは大した問題にならないのですが、中には体重を減らそうという努力を台無しにしてしまうものもあります。
「悪い習慣が、自分の運命を左右するかもしれません」とニューヨークに拠点を置く栄養士、ジェシカ・コーディングさんは言いいます。
ニューヨーク・ニュートリション・グループのCEO、リサ・モスコヴィッツさんも同じ意見。「不健康な習慣があるのだとすれば、食事の計画を工夫することが大切です。体重を減らすのは、オーケストラのようなもの。すべてが一体になるよう適切なタイミングに、適切に配置していく必要があるのです」。
体重を減らしたいけれども、生活を大きく変えたくないのであれば、悪い習慣を気にすることです。あなたの生活を大きく変える必要はありません。
1.毎日、ワインを飲まずにはいられない
「毎日、ワインを少しずつ飲むことは身体によいとされますが、家では飲みすぎる傾向があります」とコーディングさん。
ひと晩でワイン1杯を飲むと、750ml入りボトルだと5日間分。ワインはカロリーをともなうので、総カロリーに加えられます。さらにワインを飲むと、食欲も増すので、気をつけないと食べ続けてしまうのです。一方で、量や回数を減らせば、逆に大きなインパクトはあるのです。
2.食事の回数を飛ばしがち
仕事に夢中になってお昼を忘れることがあります。でも、あなたの体重を減らそうという努力を台無しにするかもしれないとモスコヴィッツさん。それは夕食の時間まで空腹なままだと食べすぎてしまうためです。
3.コーヒーにクリームと砂糖を入れてしまう
コーディングさんによれば、コーヒーにクリームと砂糖を入れるとおいしくなりますが、飲みすぎの原因にも。完全にやめられないならば、徐々に減らしていくようにしましょう。
人はだんだん砂糖に対して感覚が麻痺していく傾向があるので、舌で味を感じる「味蕾(みらい)」の状態が元に戻るまでにはしばらくかかります。砂糖やクリームを容器から入れるのではなく、小さなポーションで入れるようにしてみるのもいいでしょう。
4.食事の後には、必ず甘いものを食べる
あっという間に癖になりますが、デザートはすべてが総カロリーに乗ってきますと、コーディングさんは厳しい指摘。スイーツがないと、満足できなくない?
「食事の終わりの決まりごとか、口の中の味を変えるものを望んでいるだけかもしれません」(コーディングさん)。おすすめは、代わりにガムやミントを口にすること。
5.自分が食べるべき分量を知らない
あなただけではないのです。コーディングさんは語ります。「多くの人々は自分が食べている量を少ないと思い込んでいます。ごはんやパスタ、肉の量のいずれもそうなのです」と。
コーディングさんに相談してくる人は、多くの場合、自分は普通に1人分を食べていると思っていますが、実際には3人分を食べてしまっている。思っているよりもいつも多めに食べているから、食べすぎ状態というわけです。
アメリカ心臓協会では、一般的な食品の1人分の量を簡単に示してくれています。1人分の量、あらためて意識してみてはいかが?
6.ストレス解消のために食事をとっている
「疲れたときに塩辛いものを何も考えずに間食していると、あっという間に癖になってしまいます。ストレスを癒やそうとしているのですが、体重は減ることなく、どんどん増えていきます」とベス・ウォレン・ニュートリションの創設者で『リアルフードでリアルライフを生きる(Living a Real Life With Real Food)』の著者であるベス・ウォレンさんは言います。
ポテトチップスやプレッツェルの食感が好きなら、同じ食感のニンジンスティックを試してみてはいかがでしょう?
7.十分に眠れていない
毎晩同じ時間に寝ることは難しいのですが、いつも夜更かししていると、体重を減らせなくなるのです。理由は、睡眠不足だと食欲に影響があるホルモン、レプチンおよびグレリンが乱れてしまうと研究からわかっています。
さらに、疲れ果てているという感じがあるために、もっと食べたい気分になってしまうのです。
8.夜遅くに食事をとってしまう
「多くの場合、夜遅くにお腹がすくことはありませんが、夜更かししている上に、食べる習慣までつくと、体重はますます増えてしまいます」とウォレンさん。
体は日中のように余分なカロリーを一夜で効率的に燃やせませんから、体には本当によくなく、やめることができれば大きいわけです。
まずはこの8つの習慣をやっていないかどうか、自分の生活を振り返ってみてはいかがでしょう?
──この記事は、2018年1月4日の記事を再編集して掲載しています。
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