前回ご紹介したように、心臓発作は男性の方がなりやすいと考えられていますが、じつは女性の約4分の1が心臓病で亡くなっています。そして女性は、他の原因と思いがちで心臓発作に気づきにくい、ということがわかっています。
今回も心臓発作に注意すべき、注目の症状を紹介します。
消化不良 あごと背中の痛み 胸やけは、こちら。4. 息切れ
image via shutterstock激しい運動のあとの息切れは当たり前。でも、ソファに座っている時の息切れや、階段を上りきれないことは、心臓病の何かのサインかもしれません。
息切れをしていたら、胸の痛みがなくても心臓発作の可能性があります。
「心臓発作の症状は人によって違うので、何か異変を感じたらすぐに診察を受けるとよいでしょう。胸の痛みがなくても、心臓発作である可能性はあります、といつも患者さんに説明しています」と、マサチューセッツ総合病院の心臓専門医、アミー・サルマ医師。
5. 左腕の痛み
image via shutterstock男性も女性もいろいろな症状を経験しますが、左腕の痛みは、昔から心臓発作の症状と考えられているのです。あごや背中の痛みと同じように、どこからの痛みか脳が判断できないからです。
「上腕、胸にかけての神経は、脊髄の同じ場所に通じています。そのため脳が心臓の痛みだと気づくことができないのです。例えば、指を刺すとどの指が刺されたのか正確に判断できますが、胸の場合にはわかりません」(メンデルソン医師)
6. 吐き気
image via shutterstock心臓は胃の上にあるので、心臓発作は消化不良のように吐き気を伴います。ミコス医師は「心臓は重要な臓器。血液が十分に流れていないと心筋が死滅していき、異常な具合の悪さを感じるようになるのです」と言います。
でも、心臓発作は吐き気だけでなく、さむけ、めまい、冷や汗も引き起こします。「ちょっとした吐き気だけでは済みません」とミコス医師。不快感が5~7分以上続くときには、すぐに医療機関へ。
7. 胸の痛み
image via shutterstockもっともよく知られている心臓発作の症状は、胸の痛みです。胸の上に象が座っている感覚や、心臓が締めつけられるような感覚があります。
「胸が圧迫されたり、しぼられたり、締めつけられたりする感覚と古くから表現されています」(ミコス医師)。このようなことがあれば、すぐに医師に相談を。
男性も女性も心臓発作にならないための予防方法
image via shutterstock最後になりますが、心臓発作には、胸の痛みだけでなくちょっとした症状もあります。そのため、より恐ろしい病気なのです。「心臓発作は恐怖です」とメンデルソン医師は言います。
「予防は重要で、男性も女性も心臓発作にならないための予防方法をいくつかは知っています」。
例えば、健康的な食事をすることやよく運動すること。しかし、心臓病の定期的な検査も予防法のひとつにすることができます。
もし、自分が心臓発作になりかけているかもしれないと疑いを持ったときには、「救急車を呼んで救急医療を受けます」(サルマ医師)。
「医師はいろいろな検査を実施し心臓発作と血流を妨げている原因を確認します。その原因によって、投薬、ステント(金属の網でできた細長いコイルを血管の中で広げる治療)、手術を含む治療が行われます」
気になる症状は病気のサインかも
Brielle Gregory/7 Subtle Heart Attack Symptoms Women Should Never Ignore/STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)