東京・町田のネパールレストラン「ソルティーモード町田」では、ヨガ体験を深めるイベント「YOGA×Nepal Lunch」が開かれています。ヨガとネパール料理の、意外な相性のよさに気づかされるこのイベントをレポートします。
自分の内側と向き合う時間
臨時ヨガ・スペースとなった店内 ©ソルティーモード町田会場のソルティーモード町田には、いたるところにネパールの雰囲気が。今回のインストラクター、michikoさん選曲によるBGMも流され、さっそく身も心もほぐれそうです。
michikoさんは、陸上長距離ランナーとして活躍したのちに出会ったヨガの深さに魅了され、講師資格を取得するに至ったそう。 現在は「いつでもどこでもできるヨガ」をモットーに、町田・湘南エリアで、パークヨガ、ビーチヨガなどの集いを開いています。
ヨガの最大の魅力は、「苦しい思いをせず、充足感が得られるところ」だというmichikoさん。丁寧な指導とmichikoさんの落ち着いた声で、1時間ほどのレッスンは、終始リラックスした雰囲気で進みました。レッスンは、「教える」というより、ヨガを通じて内なる自分と対話できるよう、michikoさんが参加者の道案内をしているようでした。
michikoさん :
インドには古来より、よりよく生きるための知恵「アーユルヴェーダ」が伝わっています。このアーユルヴェーダは、身体と呼吸と心を整える「ヨガの実践」も奨励しています。
そして、ネパールの土地の食事もまた、アーユルヴェーダに基づくものが多いんです。
辛くありません! ネパールの家庭料理
ネパール料理ダルバート、カップには豆のスープ©ソルティモード町田ネパールの家庭料理として知られる定食「ダルバート」。「ダル」は豆の総称、「バート」はご飯を意味します。
その名の通り、主食の米に、野菜やスパイスで煮込んだ肉などを付け合せ、いろいろな豆でできたスープをかけて食べる料理です。素材の味や穏やかなうまみが感じられ、インドカレーのようなスパイスが前面に出る味とはちょっと違います。
ソルティーモード町田のオーナー、為谷さんによれば、ネパール料理は、インド料理と比べて油分が少なく、豆類を多く使うのが特徴なのだそうです。
為谷さん :
揚げ物の衣には、ひよこ豆の粉を使うんですが、小麦粉と比べて、油をあまり吸わないんですよ。
ギー(インドでよく使われるバターオイル)の使用も、実はそれほど多くありません。
よく使われるスパイスは、クミン、カルダモン、コリアンダー、シナモン、カシアリーフ(シナモンに似た香りのする葉)、ターメリックなど。ちなみに、ネパール人シェフに聞いたところ、ダルバートの要となるスパイスは、クミンパウダーだそうです。
カウンターにずらりと並ぶスパイスやハーブと豆類©Kanmuri Yuki10時から13時まで続いたこのイベントの参加料は、ランチ代込みで3,500円。次回の日程は未定ですが、今後も不定期に開催の予定だそう。心身を整え、内から温まるネパール料理を味わうひとときは、本当の意味で自分を喜ばせる時間となるでしょう。
店名のソルティーモードとは、「仲間(ソルティー)」+「集まる(モード)」の意味。仲間が集まる店にしたいという思いを込めたそうですが、こういうイベントを通じ「集まる人々が、仲間になる店」でもあるように感じました。