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年齢に応じた必要なケアを寄り添いながらサポートするかかりつけ医/産婦人科医・井上裕子先生

2019/12/24 05:30 投稿

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「この不調、どこに相談したらいいの?」「病院では、どう対処してくれるの?」と悩む一方で、いざ病院に行こうと思ったとき、「どこがいいのかわからない」「ネット検索してもどこまで信用していいのかわからない」。そんな思いに応える連載「MYLOHAS Doctors」。

VOL.14は、産婦人科医の井上裕子先生(井上レディースクリニック院長)。女性が人生を元気にイキイキと生き抜くために、その年代に必要なサポートをしてくれる婦人科のかかりつけ医。女性として必要な体の知識や、女性ホルモンとのかかわり方を教えてくれる医師です。

VOL.14 婦人科/井上レディースクリニック院長 井上裕子先生

1.30代40代の女性は、どんな悩みや不安をもって来院される方が多いでしょうか?

1Fホール

近ごろ本当に多くなってきたと感じる相談は、「私は、子どもを産める体でしょうか? それを調べてほしい」というものです。

今すぐに赤ちゃんが欲しいと妊活をしている女性だけでなく、未婚、既婚に関係なく、“産める体かどうか”の確認をしたいと考える女性が増えているのです。

30~40代の女性のライフスタイルの変化で、人生の選択が多くなったため、40代の出産も今はめずらしくはありません。けれども、産婦人科医として思うのは、「結婚をして、妊娠し、出産をする」ということは、決して当たり前に起こることではなく、奇跡の連続のようなものなんです。

結婚、妊娠、出産という選択をしようと思ったときに、自分の体はそれが可能なのかを知りたいと思い、月経不順や小さな体調の変化にも敏感になり、悩みを抱えてしまいます。

悩みを抱えたときには、心の平和・平静を保てないときもありますね。そんなシングルの女性の声なき不安を外来で感じることがよくあります。

2.30代40代女性の患者さんに、特に大事にしている婦人科の診療内容はどのようなものでしょうか?

1Fクリニック 婦人科側

婦人科検診なんてまだまだ必要ない、と思っている女性も少なくないと思います。でも、これからの長い人生を健康な体を維持して、イキイキと女性としても楽しむために、定期的な検診は欠かせません。

特に、女性は子宮頸がんと乳がんの検診は大切です。「婦人科がん検診(子宮がん、乳がん)」は、多くの女性たちに受けていただきたいと思っています。

また、先ほどお話したように、月経不順や月経異常に悩む人が増えています。女性にとって月経困難症、月経前症候群(月経前緊張症)などは、日常生活に支障をきたすこともある、つらい症状です。

月経不順だけでなく、不正出血、月経の量が多い、量が減ったなど、原因がわかれば安心できることも少なくありません。

ひとりで悩まずに、少しでも気になることがあれば、婦人科を訪れてみてください

月経痛、月経不順、貧血、性について、ほかにも下記のような相談も大歓迎です。

月経コントロール(月経困難症、月経不順、避妊を目的とする) 栄養指導 偏った食生活をサプリメントなどで補う指導 生活習慣病、ダイエット、骨密度についてなど予防医学・情報の発信 自分の人生設計における女性ホルモンとのかかわり方

まずは、気軽なお話から始めましょう。今の自分の体を知り、大切にしていくことが未来の幸せにつながっていくのですから。

3.婦人科診療にあたって、大事にしている信条や女性たちに知ってほしいと思うことはどのようなことでしょうか?

時々人生の悩みを、家族やまわりの環境が原因と思う人がいますが、自分の人生の主役は自分自身です。人生100年といわれる時代に、元気に生き抜くためには、そのための知識と、それなりの覚悟が必要です。

女性には、人生を元気に生き抜くためのの正しい知識を得るためにも、婦人科のかかりつけ医を持つことをおすすめします。

年代に合わせて、その年齢に必要なサポートをしてくれるマイドクター(主治医)を持ちましょう

体調のことは相談にのりますが、女性としての生き方を決めるのは自分自身です。私は産婦人科医としてそれを応援し、寄り添いながらサポートしたいと考えています。

4.産婦人科医になろうと思ったきっかけや動機は?

父や祖父が産科・婦人科の開業医でした。幼いころから、父は24時間体制の出産で忙しく、家族旅行の思い出もありません。

でも、生まれた赤ちゃんの話を父から聞いたり、忙しくても楽しそうだった父の背中を見て、思春期を過ごしました。

文科系の大学に進み、就職も経験しましたが、縁あって医師になる道を選び、産婦人科医になることを目指し、今に至っています。現在は、あの頃の父のように、毎日が忙しく、自分の時間はありませんが、充実しています。

5.先生が日常生活で健康のために、気をつけていることは?

朝食は必ず摂ること。 筋トレに、はまっています。おかげで-8kg、体脂肪率-9%です。 低糖食に気をつけています。でもチョコレートやアイスクリーム大好きなので、適当に自分に甘い食生活です。 ストレスをためないこと、あるいは慣れること。 愛犬とふれあう時間も大切にしています。 たまにワイン、ビールも楽しみます。

診療内容、料金目安などは?

保険診療 

<婦人科診療全般>

自由診療 

プラセンタ注射(ラエンネック) 1500円(税別) ピル初回相談料 3000円(税別)

・検診

「ピンクリボンコース」
マンモグラフィ+乳腺超音波 12,000円(税別)
マンモグラフィ+乳腺超音波+視触診15,000円(税別)
乳腺超音波 7,000円(税別)

「TWリボンコース」
内診+卵巣超音波+子宮頸がん 8,000円(税別)
内診+卵巣超音波+子宮頸がん+子宮体がん10,000円(税別)

・運動療法

体の健康は心の健康。体と心をリラックスさせ日々のストレスを解消してリフレッシュしましょう。

全面振動吸収マット埋込で音響システムの整った「スタジオ ユー」 縦15m×横5m温水循環プール(消毒設備あり。衛生対策は万全)の「アイ プール」 有酸素マシンから、フリーウエイトまで豊富なトレーニングマシンを完備した「スタジオ翼」

このような運動環境の整ったスタジオとプールで運動療法を行うことができます。通院の妊婦さんはもちろん、産後のママ、中高年の方、初めてエクササイズをされる方、そして他院で受診中の方も利用可能。

アイ プール スタジオ翼

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医療法人社団 正裕会 井上レディースクリニック
診療時間:月~土 午前/9:00~12:00 午後/15:00~18:00 休診日:日曜日・祝祭日
住所:東京都立川市富士見町1-26-9
電話:042-529-0111(代表)

井上裕子(いのうえ ゆうこ)先生
医療法人社団正裕会 理事長。井上レディースクリニック院長。医学博士。1954年5月20日生まれ。1977年、共立女子大学文芸学部卒業。1984年、帝京大学医学部卒業。リボーンレディースクリニック 理事長。NPO法人マザーシップ 代表。NPO法人女性医療ネットワーク会員。

インタビュー・執筆/増田美加(女性医療ジャーナリスト)

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