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「外陰部の腫れ」は悪性がんの恐れも。セルフチェックの方法は?

2019/11/15 21:00 投稿

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デリケートゾーンのお手入れをしたからかな?

埋没毛(まいぼつもう)」というのは、脱毛や剃毛、除毛を行ったあとに、何らかの原因で皮膚内で発毛・成長してしまった体毛のこと。埋もれ毛・埋まり毛とも呼ばれます。

だから、陰部に埋没毛のように見えるものがあっても、そう気になったりはしないものです。

しかし、その埋没毛が、実はメラノーマ(黒色腫)という死亡率の高い悪性の皮膚がんだったら……? 実際に、ある女性におきた話を紹介します。

ある日、陰部の内側が腫れていた

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マリサ・ストラップさんは、29歳。陰部の内側に腫れ物があることにはじめて気付いたのは、2018年3月でした。

皮膚科では多分大丈夫だろうが、念のために婦人科の診察を受けるようすすめられました。腫れ物は婦人科で除去してもらった後、検査へ送られたのです。

検査結果は全く予想外のもので、ステージ2の外陰部の黒色腫(こくしょくしゅ)。この皮膚がんは非常に珍しいタイプです。

「すごく怖かったです」とストラップさん。「あんなところにメラノーマができるなんて全く知りませんでした。がんの進行の程度についても全く分からず、恐怖で何も考えられませんでした。それがどんながんなのかも、何が原因でがんができてしまったのかも、見当が付かなかったのです」

外陰部黒色腫とは?

黒色腫(メラノーマ)は皮膚がんの一種で、メラニン細胞から生じるもの。

メラニン細胞は、メラニン色素を作り出す細胞です。メラノーマは「太陽の光を浴びる場所にできることが最も多いです。紫外線に曝されることが最大のリスク要因ですから」とジョシュア・ザイクナー医師。ザイクナー医師は、ニューヨーク市にあるマウントサイナイ医療センターの皮膚科で、美容と臨床の研究部門の部長です。

しかし、身体の他の場所でもメラノーマができることがあります。「あまり一般的ではないけれども、メラノーマが外性器や足の裏などの日光に曝されない場所でも発症することはあり得ます」とザイクナー医師。

米国がん協会(ACS)によれば、外陰部の黒色腫は女性性器の外側の皮膚で発生するもの。この形態のがんはまれで、女性のメラノーマの2%未満とのこと。通常は、閉経後の女性で見られます。

外陰部黒色腫の治療法は?

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早期発見の場合にはメラノーマの治療可能性は高いが、発見が遅れると、体の他の場所に広がり致命的な場合もあると、米国皮膚科学会。事実、米国ではメラノーマは皮膚がんによる死亡の大半を占めています。

米国がん協会によれば、外陰部の黒色腫に対する通常の治療は、腫瘍とその周囲の健康な組織を取り除き、さらにリンパ節切除を行うとのこと。しかし、場合によっては放射線療法や化学療法、または免疫療法、さらにはそれらを組み合わせることが必要になる可能性があります。

がんはストラップさんのリンパ節に広がっており、手術と1年間の免疫療法を受けました。「この9月に、やっと最後の治療が終わりました」とストラップさん。

それでも、がんが無くなったとは宣言されていません。「がんが無くなるまでには多くの段階を踏まなければなりません。でも、もうすぐそこまで来ています!」とストラップさん。

しばらく経ってから再検査を受けることになっていて、その時点から、がん専門医の主治医が5年計画を作成します。

月に一度のセルフチェックが大事!

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M A R I S A ✨ S T R U P P(@marisastrupp)がシェアした投稿 - 2019年 6月月2日午後7時33分PDT

ストラップさんは、他の人が自分の病気から学んで欲しいと言います。

性器の問題について、主治医にはっきりと話すのは簡単ではありません。気がかりなことがあるなら、医師のところに行って医学的な意見を聞いて下さい。そうすれば、確信が持てます」

一方、外陰部の黒色腫が、ストラップさんにどのようにできたのかについては「まだわかっていません。でも、どんな場所にでもメラノーマはできる可能性があります。知識はまさに力となります。自分の健康は自分自身で守りなさい」と強い口調で言っています。

セルフチェックの方法

これをきっかけに月に1回は、自分でチェックしましょう。

手鏡を使って、(こうした皮膚がんの徴候のような)変な染みがないか探してみましょう。

何らかの色素性病変、特に、さかいめがガタガタしている、厚みがでこぼこしている、あるいは色にムラがある状態が急速に広がっていると思われる時には、ただちに病院で検査してもらいましょう。

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