インフルエンザは風邪の一種。ですから、自然治癒する病気です。発症の原因はインフルエンザウイルス。A型からC型まであり、人間に流行するのは主にA型とB型です。
特徴は以下の4つ。
・突然の発症
・高熱(38℃超)
・上気道の炎症
・全身倦怠感などの全身症状
なぜ大流行(パンデミック)するのかというと、ウイルスが侵入し、症状が出るまで潜伏期間が1~3日。
感染経路はせきやくしゃみなどによる飛沫感染のため、罹患を自覚していない人が知らぬ間に周囲に拡散してしまうからだとされています。
確定診断がしにくい風邪に対し、インフルエンザは明確な診断基準があり、ウイルス検査が陽性の場合、インフルエンザと確定診断されます。
ただし、発症初期でウイルス量が少ない時期に検査をすると、実際は陽性なのに「陰性」という結果が出てしまう「偽陰性」という現象が起きることも。
高熱が出てから半日ほど経ったあとに検査するのがよいでしょう。発熱後12~36時間以内に陽性結果を得られやすいからです。
明日は「インフルエンザと外出」について解説します。
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裴 英洙(はい えいしゅ)さん
医師・医学博士、MBA。ハイズ株式会社代表取締役。1972年奈良県生まれ。金沢大学医学部卒業、金沢大学大学院医学研究科修了。金沢大学医学部卒業後、金沢大学第一外科(現・先進総合外科)に入局。その後、金沢大学大学院に入学し、外科病理学を専攻し医学博士を取得。さらに、病理専門医を取得し、市中病院にて病理医として病気の最終診断にかかわり、年間10000件以上の重大疾病の診断をこなす。また、医師として働きつつ慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネス・スクール)にて医療政策・病院経営の第一人者の田中滋教授に師事。同ビジネス・スクールを首席で修了。ビジネス・スクール在学中に医療機関再生コンサルティング会社を設立。多数の医療機関の経営支援、ヘルスケア企業の医学アドバイザー業務などに従事。現在も医師として臨床業務をこなしつつ、臨床の最前線からのニーズを医療機関経営に活かすハンズオン型支援を行なう。著書に『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』『一流の睡眠』(ともにダイヤモンド社)などがある。
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